第21話 平和な時間を邪魔される。
さて、家を買って数日が過ぎた。
討伐したシーサーペントも食べ飽きて……今はアイテムボックスの中。
まあ、旨いよ?
味は淡白くだから、殆んどうなぎ!な感じだな。
それで今はレツとレオの遊び場と訓練所を作成中。
これは、庭を広げて良いと前にギルマスが言ってたから遠慮無く広げた。
裏庭の塀を扉で出入り出来る様にして、家の真裏に建物を造って仕舞った。
要は体育館だな。ハハハ。
屋敷の回りとこの建物統べて壁を拡大して、囲ってから目隠しの認識阻害掛けて除けない様にし侵入防止の結界も掛けた。
だがここで問題がでてきた。
どうやらこのぼろ屋敷が、どうなった?と騒ぎに成ってるらしく、時々この家の回りを彷徨く輩が出来てた。まあ、当たり前の事だ。
少し前までぼろ屋敷だった土地が、いきなり見えなくなったのだから。
前から住んでる住人は慌てるよな?
だがそんなことは知らん。
俺は正当な金額を出してここを買ったんだからな。
文句なんか受け付けない!
そして、今はカイトとレツ達と別棟(体育館)で訓練中。
「ほら、カイト脇甘い!」
パンと軽くカイトの左脇を叩く。
痛くない様に玩具の剣を使って脇を叩いた。
「う!むぅ……なら…はぁーー」
おお、向かって来るのか…なら!
向かってくる、カイトの攻撃をひょいと軽く交わすして、後ろに回り込み背中を叩いた。
「後ろがら空き!チョロいぜ、カイト」
「くぅぅぅ!悔しいぃ!兄ちゃん狡いよ僕勝てない」
「勝たれたら困る」
「なんで?」
「それは、今のお前に負けたら魔物も討伐出来なくなる」
「……………複雑だ」
「相変わらず難しい言葉知ってるな?お前」
「うん!ギルマスに教えて貰ったもん」
「ギルマスね……そういやどうしてるかね?あの人ら」
「わかんないけど、元気なんじゃない?」
「まあそうか……。じゃ訓練再開!」
「はい!………やぁ!」
カイト甘いよ……ハハハ!
そんな日々を暫く送っていたら、庭での作業中に塀の外から人の声が聞こえてきた。
なんか騒いでるねなに……?
煩いな……あっそうだ、遮音を結界に混ぜてない。
今からでも遅くないから遮音も掛けよう。
「遮音!よし。これで外からの音も中からの音も漏れないな!」
そんな事を一人呟いて、魔法を掛け終わるとカイトが、畑からなに抱えて俺に走り寄って来た。なんだ?
「兄ちゃんこれ見て!すごい!変な形の大根!ハハハ面白い」
「ん?大根がか?」
「うん見てよ、ほら、足みたいに二つに別れてるよ!」
と、言って笑って大根を俺に見せてくるカイトだ。
そう、今は庭の畑で野菜の収穫真っ最中です。
だから外からの声が聞こえたんだよ。
まったくここ最近外野の音が煩いんだよね。
でももう平気だ!音シャットアウトしたしな。
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