第18話 魔物と遭遇!完了。

 カイトと昼の準備して二人と二匹で昼飯を食べ終わると、そろそろ受けた依頼の獲物を探しに行こうと、出かける為の準備をし始める。


「さて、依頼の魔物をチャッチャッと見付けて狩っちゃうかな。カイトはここで、レツ達と留守番な?」

「ええ、嫌だよ!僕も行く。約束したよ」


 そうだったかな?そんな約束…したか…。


「そうか?」

「うん、約束したよ?兄ちゃん惚けてるの?」


 惚けてはないが…。


「分かった、なら全員でいくか?だけどレツ達は鞄の中な!」


 それからバタバタと用意して、家の戸締まりと結界強化して町まで歩く。


「兄ちゃん」

「なに。また我が儘か?」

「またってなにさ!僕我が儘なんて言ってないよ」


 あっ、自覚なしね子供は良いなぁ……。


「そうかよ!で、なんだ?」

「何処に行くの?」

「そうだな…彼処だな」


 丘から海が見えたから海を指さした。


「どうやって?」

「そうだな……こうやってだな!」


 カイトを、抱き上げて空を浮かぶ。

 毎度の事ですまんな。


「ヒャァーー兄ちゃんいきなりは駄目だ!」

「フフまぁ慣れろ。ほら、行くぞ」

「何処にぃ~!」


 マップを開いて探索シーサーペント!


「お、カイト居たぞ!」

「なにが!何処に」

「なにって、お前がみたがった依頼の魔物だ!」


 海の上を浮かび、お目当てのシーサーペント潜る海の上の真上に暫く浮かんでいると。

 足元が黒くなり、その下からザバーーーンと大きな音を立てて大きな固まりが現れた。


「おお、デカイ。すげぇ~」

「に、兄ちゃん?」

「あれ魔物だよね」

「……そうだな(なにいってんのかな…君は魔物を狩りに来てるのだが?)」


 呑気にカイトと話してると、シーサーペントが大口を開けて俺達に襲い掛かって来た。

 おお、この距離でも下からここまで上がれるんだなぁ~。

 なら、もう少し上に上がるかと…更に上にあがった。


 シーサーペントの胴体が、海から伸びてくるが、俺の側までは届かない。

 カパっと大口を開けたまま跳ね上がり、俺に届く事無くそのまま下に落ちて行った。ハハハ面白れぇ………。


 すると今度は、その落ちた勢いで海の水面が大きく波立った。


 しっかし…片腕が使えないから不便だよなぁ。


「デカかったな?カイト」

「呑気に言うな!兄ちゃん逃げようよぉーー!」


 なにいってんの?あれが俺らの目的の魔物ですよ…カイト君。

 よし次に上に上がって来たら、首切って終わらせるか……。


 あれ……食ったら旨いのかな?


 そして、シーサーペントが性懲りもなくまた同じ体制で俺達を襲って来た。

 足元から襲ってくるのが見え、それを左に避けると、シーサーペントが上がりきった所で首の位置まで下がり、【ブラスターエッジ】を魔物の首目掛けて放った。

 するとギャーーーと言うカン高い声と共に。

 シーサーペントの首が切れて、ザバーーーンと、大きな音を立てて切った首と胴体が、保々一緒のタイミングで海に落ちると、大きな音と並みが立つた。

 すっげぇ…大波だぞ?回りに船は……居ないか。ほっ、良かった。


 そして、暫く海面を眺めていたら胴体と首が海面に浮きか上がって来た。


「はい…終わり。カイトあれ食えるかな?」

「兄ちゃん……。言うことが違うと、僕は思うな」

「そうか?アハハ気にするな!ほら、帰るぞ!」


 海に浮かぶシーサーペントを、アイテムボックスに仕舞い、その場を後にするとギルドに向かうジュリ達だった。



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