第12話 レアな魔物

 カイトと、魔法の練習をしていたが……カイトの魔力切れで練習を中断した。

 これはまた、明日以降だな。

 無理して、MPポーション飲ませて続けなくても良いしね。


「ふぅ~疲れたよぉ~。お前体力無いなぁ」

「兄ちゃんと一緒にしないでくれない?僕は兄ちゃんじゃ、ないんだからね」

「ハハ。まぁそうか……。所で……レツは?」


 キョロキョロと回りを見回すが姿が見えないぞ?


「え?レツ……?テントで寝るんじゃないの?」

「テント?」


 カイトがテントの中と言うので、テントの中に顔だけ突っ込んで、レツを呼んで確認するが……姿が見えない。


「レツ……おぉ~いレツ。居るかぁ~」

「……………」

「返事がないぞ?」


 テントから顔を出して、もう一度回りを見回す。

 居ない………?!


「おい!レツ……レツ何処だ?レツぅ~!」


 すると、茂みからにゃんと一泣きして、何かを咥えて戻ってきた。お前それは持って来たらダメな奴だぞ?


「れ、レツ君」


 レツをの名を呼ぶと咥えていた、生き物をそっと地面に下ろして俺に返事をする。


「にゃ~ん。にゃ!」

「お前それは、俺にか?」


 俺は生き物のプレゼントは、全く要らないが?


「にゃん♡」


 にゃん♡と泣いて俺の足に纏わりつく。

 くっそぉ~猫の癖に……あざといぢゃないかよ!


「お前……それは、持って来たら駄目だぞ?」

「ににゃ!」


 レツが咥えて持ってきたのは……。はぁ~またかよ子猫だ。この森の何処にこんなもんが居るんだよ。


「レツ……。兄ちゃん……この子……怪我してるよ!」


 あぁ……なんだがデジャブ感が拭えない……です。


「寄りにも寄って……また、怪我したの持ってきて!」

「にゃ~ん」

「はぁ……どれ見せてみろ。本当に……しょうがないな」


 傷の手当てのついでに鑑定……。


鑑定


ゴールドレオンの子供。 


HP 480

MP 400


土魔法 Lv14


切り裂く

噛み砕く


状態


気絶 マヒ 怪我 


 はぁーーーちっちぇ~のに、レベル高いじゃんかよ。何が子供なんだ?


 それにまた、レアな魔物を連れて来たなぁ~。

 この怪我とマヒは、何処の誰が付けたのやら。


 魔物同士か、人の手でかな?

 人の手だと不味いなぁ~。



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