第2話 経緯

 王都に着いたは良いが、泊まる宿屋に俺達が困って居たらハングからの提案でまさかの、ハングの家に世話になる話しになってしまった。


 俺とカイトとしては、王都周辺で気ままに狩りをして暮らしたかったのだが………。


 ハングと会ったのは、かれこれ2週間前の事だ。


 王都を目指して空を飛んで頂いた時に、マップに反応があり側まで近寄ると、馬車が魔物に襲われていたので見捨てる訳にもいかず助けたのだった。


 聞けばハングは商人で、荷物を王都の自分の店に運ぶ途中で魔物に襲われてしまったとのことだった。

 そして、ハングに行く先を聞かれ王都迄だと答えたら、助けてくれた礼をしたいと言出されて、馬車に乗ってくれと言われ無理やり馬車に乗せられて、ハング達と旅をする羽目になったのだった。


 ハングの申し出には迷ったが、取り敢えずカイトと話し合って、ハングと動向をすることになって馬車に揺られる事二週間……。

 その間は、賑やかな………?旅になった。


 カイトが馬車に酔い青い顔をして、ぐったりとすると言うハプニングがあり心配はしたが……。

 取り敢えずカイトには、ポーションを飲ませて大人しく寝かせたら、次の日には酔いは収まった様で安心したが……。カイトの馬車嫌いに拍車が掛かった様で、馬車に乗るのは躊躇して自分からは乗ろうとはしない。

 だが問題はもう一つ有る従魔のレツの事だ。

 流石に商人の目の前にレツを出す訳にも行かない。

 ハング達と一緒に行動して4日、5日と立つ間に好い人だとは思う様にはなったが、護衛の冒険者も使用人も居るので、なんとなくレツは見せたくはない。

 騒がれでもしたら面倒だ!と、カイトと話して二人で決めて未だレツは鞄の中だ。


(鞄の中はちゃんと空間を広げてある。レツが走り回れるくらいにはしてあるから、心配はしていないが……)


 そして、極力自分の持ち物と能力は見せないようにしてる。それはカイトにも言い利かせてある。


 だから出来れば、ハング達の申し出は断りたかったのだが……なんか好い人なんだよなぁ~。


 困ったよ!断れないんだよ………。

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