第25話 勉強しろよ?

宿屋の部屋の中に空間を広げて必要な物と場所を作る。

 トイレに風呂これは絶対だ!


 後はベッドルームにリビングと、簡単な物が作れるキッチン……要るかな?


「良し!これで出来上がりだ。カイト、レツを出しても良いぞ?」

「うん!レツ出ていいよ」

「ごめんな?」

「にゃ~ぁ」


 あ……猫トイレ出すか?

 後は水と猫缶で良いかな?


「カイト、これレツのだ!」

「兄ちゃんありがとう。レツに今上げるよ。レツ!おいでご飯だよ」

「……にゃ!」


 レツがご飯を入れた皿に顔を突っ込んで、食べ始める。


「んにゃ……にゃ……」


 凄い勢いだ!腹へってたね?すまんレツ。

 そして、落ち着いたのかな?俺の側に来て喉をゴロゴロ鳴らす。

 おお可愛いい~癒しです。


「……にてしも、どうするかな?」

「なにが?あ!ぼく風呂に入ってくる」

「おう!」


 どうするかな?


 次の町探さないとこの町は駄目だな。

 あのギルドじゃ仕事が受けられない。なんだあのギルド……。

 刺客送ってくるとか……先ず普通じゃ無いよな?


 なに?俺がAランクがどうのと言ってたが……捕まえて何がしたかったのか?


 取り敢えずここは朝一で出ていこう。

 蟹も買えたしな!


 あ!飯どうするかな?


 ネット開いてレトルトで良いかな?

 作り置きもあるけど……。


 レツの頭を撫でてモフモフしながら考える。


「レツ……どうする?」

「にゃん...」ゴロゴロ。


 と気持ち良さそうに喉を鳴らす。

 お前に聞いてもわからんか、ん?レツを撫でているとカイトが風呂から上がってきた。


「兄ちゃん!風呂上がった、腹へったよ。何かある?」

「お、なら飯にするか……何食べたい?」

「ん~旨いもの?」

「なんだそれは……なら、作り置きのおかずがあるから、それと握り飯で良いか?」

「うん!それでいいよ?ありがとう」


 アイテムボックスから作り置きのおかずを出す。3品出して握り飯と味噌汁に水をだす。


「美味しそうだね。これなに?」

「ん?だし巻き玉子に、オーク肉の煮豚とサラダに握り飯だ」

「オークの煮豚だ!僕これ大好き」

「おう、なら食べようぜ」

「「頂きます」」

「旨いぃ~。兄ちゃんこれからどうするの?むぐむぐ………」

「食べるが話すかどっちかにしろよ?喉に詰まらせるぞ!」


 ウンウンと首だけで、頷き口の中に入れた物を飲み込み水を飲む。


「ぷっはぁ~。息が出来なかった!」

「ハハハ。気を付けろよ?」

「うん!でさ、兄ちゃん」

「なんだ」

「明日からどうするのさっ?」

「それな!次の町に行くぞ」

「何処にいくの?」

「ん~この国の王都にでも向かうかなと思ってる」

「そうなんだね?なら、また空かぁ~」

「すまんねカイト。この町が肌に合えば良かったんだが、流石にギルドの対応があれなら、この町で暮らすのは厳しいだろ?」

「そうだね?兄ちゃんに嫌味を言ってたよね?」

「………嫌味も大概にして欲しいよな!てか……カイトどこでそんな言葉を覚えたよ」

「え?ライザおじさんだよ?」

「チッ!またあのオヤジ……要らねぇ事教えやがって!カイト……そんなことを覚えるより今日も寝る前に勉強しろよ?ほれ俺様特性のドリルだ!やれよ?飯食って歯を磨いたらこれやって寝ろ!」

「ええ!暫く勉強してなかったから……忘れてた」

「ま、計算出来たら困らないだろ?さて、早く飯食べ終わらせるぞ?俺も風呂に入りたいからな」

「うん……」


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