第14話 カイトのレベルと呼び出し

 サーベルタイガーの、レツを保護してから半月たった。

 俺達は未だに町に入らず、あちこちの森を転々としている。


「お~い!カイト、そろそろ寝るぞ」

「わかった!なら、火を消してテントに入るよ」

「ああ、頼むな?俺は結界を張ってくるから」

「はぁい!レツ、ほら寝るよ」

「にゃ~!」


 と、一鳴するとカイトの肩に飛び乗る。

 なんとまぁ慣れたもので、……一事はどうなる事かと思ったが。

 レツは、俺にもカイトにも懐いた様だ。


「カイト~!お前……風呂は?」

「え、さっき入ったよもう寝るだけぇ。ふぁ~。眠い」

「ならねちまえよ。明日は、ここを動くからな」

「ふぁ~。わかったよ。でも、そろそろ何処かの町に行くの?」

「ん~そうだなぁ。魔物の素材も、溜まって来たからな。そろそろ売るかとは思ってる。……そうだな、何処かの町に行くかな」

「そうかぁ~。だけど……兄ちゃん、レツどうするの?」

「ん?ああ、レツね。ギルドでテイム証明がある筈だから、登録するよ。それに、お前のレベルも上がってるだろうからな。ランクが上がるかもな」

「そうなのかぁ~。ランク上がると良いなぁ」


 カイトのレベル今はいくつだ?


鑑定……。


ステータス


名前 カイト………ジュリが名付け親。

種族 人種


年齢 推定10才

職業 初級冒険者


レペル 75


HP 365

MP 250


魔法 水魔法 土魔法

生活魔法


スキル


剣術


 ………どうなの………このステは?多分普通なのかな。子供にしては強いのかな?


「わからん。……ギルドに行ってからの、お楽しみだな。さて、寝るか」

「うん、おやすみなさい。兄ちゃん、レツ」


 俺も寝るかね……おやすみ。




◇◆◇◆◇◆◇◆



 起きて、起きて下さい。

 樹里さん!

 おはようございます。


「ん~煩い」

「そう言わないで下さいよぉ~。樹里さん?」

「ん~。なんですか、煩いですよ!」

「ああ、おはようございます。起きられましたか……はぁ~」

「あのさ、毎回思うのですがね?神さん」

「なんでしょうか?」

「なんで毎回寝て直ぐに、起こされる?」

「嫌ですねぇ。当たり前ですよぉ~。昼に引っ張たりしたらヤバイですもん♡」

「もん♡とか、無いわぁ~!キモいわぁ~」


 ったく、毎回寝てから引っ張るから次の日身体のダルいんだよ!……あぁ神だもんな、分からないのか……。


「な、なんだか、とっても悪口を言われてますが?ジュリさん……」

「ん?そうだね、思ったもん♡ふん!」

「ひ、酷い……」

「で?久しぶりだけど何かな?また催促か」

「ええ、前回頂いてから、もう3ヶ月ですよ。無くなるのは早いですね」にこり。

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