第2話 山奥の魔物

 町の門を出て、暫く…てくてくと歩く。


「さて、どれくらい歩いた?カイト」

「ん~結構、町から離れたんじゃない?」

「そうか?なら次に住む場所を探すか?それとも野宿しながら、魔物でも狩りながら次を考えるか?」

「そうだね……ボクまだ全然だから、魔物を狩りながら行こうよ?」

「そうか?なら何処にいくかな。じゃあ、ちょっと山奥までいくから空に飛ぶぞ!捕まれカイト」 

「うん!」


 空に上がりマップを見ながら移動して、目新しい森の中に下り立つ。


「ふぅ~。こんなもんかな?カイト」

「……兄ちゃん。僕は分かんないよ、マップ見てるんでしょ?」

「ん~見てる……少し待て……」


 結構居るんだよなぁ~ここ、なんだよ?ちょっと奥まで来すぎたか?

 カイトには、ちょっと無理ゲーか……。


「カイト……」

「なに?」

「ここは………結構難関だ!」

「は、なにそれ?」

「厄介だ!と言うことだな」

「ええ、ヤバい系?」

「そう、ヤバい」

「何が居るのさっ?」

「………ん……トレントの上位種と、ワイバーンが居るな。後は虫の上位種とまぁ、色々だけど……大物が居そうだ」

「それって……僕じゃ無理だよね?」

「そうだなぁ……手はあった方がいいが……防御が………ああ、防御魔法特化するか?」

「うん!なら防御魔法宜しくね?」


 プロテクトとカウンターとリジュネ……、あれ掛ければ何とかなるかな?後は、虫系が多いから麻痺と毒避けがいるかな?ぶつぶつ呟いてカイトとに魔法を掛けた。


「まぁ、これで何とかなるかな?だが無理して魔物に突っ込んでいくなよ?」

「わかったよ。気を付ける!」


 森の中をずんずん歩く。

 カイトと二人で森を歩くが、ここ最近はカイトも山歩きには慣れた様で、俺の後ろをちゃんと歩いて俺に付いて来れる様になった。


「カイト?」

「なにぃ~」

「大丈夫か?」

「大丈夫だよ、任せて!」

「そう?なら、そろそろ魔物に合いそうだぞ!気を付けろよ?」

「分かった!」


 森の中をしばらく進むと突然虫が現れた!


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