第8話 子供と合う  捨て子か……

 これはまた断片的だ事………訳がわからんよ?


「お、おちたの?」


 怪我してないのかな?


「うん。袋から出れて、歩いてたら煙りと良い匂いがしたから……」

「ここに来たのか?」


 うんと頷く。


 あっちゃ~完璧に人買の馬車から、落ちた感じじゃんかよ!もっかいきくか?


「父ちゃんと母ちゃんは?」

「し、しらない……グス、グス。しらない」


 あ泣かせちまった!やべぇ~!


「ほ、ほら泣くな?そうだ腹減ってるんだよな?なら、何か用意するから食べるか?」

「う、うわぁぁぁーーーーーん。た………うわぁぁぁーーーーーん」


 ガン泣きしちまったよ?困ったな………。

 なら必殺!チョコレート!

 子供の口にポイと粒チョコを入れる。

 るすと口の中に、甘物が入ったのが分かったのか子供が泣き止む。


「うわ…………なに?これおいひぃ……あまぁ~い」


 子供は自分の頬を押さえて、ほわりと顔を緩ませる。お、泣き止んだよ……ほっ!良かった。取り敢えず……この汚ない格好なんとかしないと。


「クリーン」


 汚れた子供の体と服が綺麗になったね。


「うわ~!きれいになったよ?なに?」


 クリーンで綺麗にしてやると、自分の体が綺麗になったと喜んでる。


「フフフ!魔法だ!綺麗になったろ?なら飯くうか?」

「うん………でも……いいの?」

「あぁ、良いぞ、そこに座って待ってろてよ」

「………うん」


 裸足で俺が言った場所に、ちょこんと座る。良く見ると、何だよ……裸足で傷だらけじゃんかよ。見てるこっちが痛いぞ後で治すか。

 焚き火の、火が小さくなってるから……枯れ木をくべてっと!

 フライパンに玉子にソーセージを入れて焼いて。はい!出来上がりだ!

 皿に食パン2枚乗せて、その上に目玉焼きを乗せる。その脇にソーセージを乗せて皿とフォークと一緒に渡す。

「うわ~ぁ~。おいしそうだね?おにいちゃん」

「そうだろ?」 

「うん……」ゴクリと生唾を飲む音がする。 

 

 ……よっぽど腹減ってるんだな?

子供の身体を良く見ると、痩せ細っていて……なんとなく泣けてきた。


「ほら、見てないで食えよ」

「いいの?」

「いいぞ!ほら、良いから食べろよ」


 ゴクリと生唾飲み込んで、もう一度俺に食べて良いのかと聞いてくる。


「いいの?」

「いいぞ?ほら、食べろよ?熱いから、きをつけろよ?水も、あるぞ?」

「う、うん」


 返事をするとガツガツと、皿に乗せたパンを食べ始める。


「ごほっ、」

「ほ、ほら。ゆっくり食べろよ?急がなくて良いから。ほら水のめ」


 水を渡すと急いで水を飲む。そしてまた食べ始める。


「んぐんぐんぐ………。むぐ……」


 さて!食べてる間に鑑定………かな?

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