第5話 名前変更……。

「で?なんですかね?俺、また死んだの?グランバネル様!」

「ち、違います!これは貴方の夢の中、と言いますか……。精神だけここに来て貰ったと、言いますか……」

「はぁ、で!なんですかね?俺には用はないけど?」

「特に用はないですよ?唯ね………」

「唯、なんですか?あ………っ!また、酒の催促ですかぁ?」


 用があるじゃんかよ!ったく!白々しい。


「よ、良くお分かりで……?」


 ニコニコ笑って、酒の催促かよ………ムカ!


「わからいでか!くっそ!」

「最近なんですが遊戯神とで、貴方が教えてくれたチェスに!嵌まってましてね?それでゲームをしながら、ワインでも?という。話に成りまして………出来ればぁ~、少し………お高い物を飲みたくて?」

「飲みたくて?じゃねぇ~よ!俺はいま宿無しで困ってんのよ!優雅にチェスなんてしてんなよ!」


 何がワインだ!しかも高級ワインだとぉ?


 貴様ら等!1000円のワインでも飲んどけ!

 味なんて一緒だ!ちくしょ~!


「あ~知ってますよ?災難でしたね?それでしたら……少し、運気を上げて置きますよ。加護も、他の神達にお願いしておきましょう!だから、ね?お願いしますよ?樹里さん!」

「あ、なら、俺の名前変更してくれよ?元の樹里で良いよ」

「で、でしたら……加護と名前の、変更で?手を?」

「分かった打つよ!で?届けるのはどうすんのよ?俺はいま町に行けないよ?」 

「でしたら、アイテムボックスの中に入れておいて下さい!ボックス別に作りますから!」


 神様って何でも出きるんだねぇ~!


「なにを言ってるのですか?私は神ですよ?」

「ハイハイ。ワカリマシタ!なら、俺は寝る!」

「ち、ちょっと未だ話は!」

「なに?」

「ワインの他にもね?」

「はぁ?」

「ほ、ほら美の神と氷の神がね……」


 美の神、氷の神………あ!女性だったね?


「で?どっちよ?」

「どっち?あぁ、どちらもですね?」

「はぁ~。神様ってなに?」

「さ、さぁなんでしょうね?貴方の、樹里さんの元居た世界の物が、優れ過ぎなんですよ!」


 これには、異世界の神の私もビックリです!

 って、言っちゃってるよ!おいおい、異世界の神様よ!自分でなんとかしてくださいよ?


「なんとか出来ないから。樹里さんに、頼んでるのですよ!」

「ん~仕方ない……忘れなかったら入れて置くよ。じゃお休み」

「あ、ち、ちょっとまだ…………」


 あ~切れちゃいましたね………届くまでお待ちしてますよぉ~?お休みなさい。樹里さん。

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