第2話 旅立ち?

 さて、何処に行くかな?

 身一つで出てきたしなぁ~と、のんびり村の中を歩くと、幼馴染みのダンクが話し掛けてくる。


「よう!カレスどうしたよ?湿気た顔してんな?女にでも振られたか?」

「何でもないよ。ダンクじゃあな?」


 腕を肩に回すな!お前の、ダチじゃないぞ?俺は!


「ん、だよ!冷たいねぇ~?今から狩にでも行くのか?なんだよ、俺も連れてけよ?」


 こいつ………昔からしつこいんだよなぁ~。

 がめついし………。


「い、いや狩ではないから?ダンク、元気でな!じゃぁな!」


 それだけ言ってダンクから離れて、逃げるようにして町の門を出る。


「お、おい!どこ行くだよカレス!おい!」


 後ろではダンクが何か叫んでるが、知るかよ!兎に角町から離れようと、唯ひたすら走る。しばらく速度を落とさずに走ると、息が切れ疲れて止まり道に座り込む。


「ハァハァハァ、ッ、ハァハァ」


 息ができねぇ~。全力疾走すると疲れる。

 暫く休んで息を整えてから再び歩きだす。


「さて、暫く気ままに旅するかなぁ~?それだともう少し、ランク上げないとなぁ~!次の町に行ってランク上げを、しますかね?だけど……そのまま行ってもつまらん!」


 よし決まった!森を抜けてゴブとか、色々狩りながらいくかな?

 そして、街道から外れて森の中に入り獲物を狩りながらひたすら、山越えをするカレスだった。


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