母親に追い出されたので勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない。)

いくみ

第1章 

第1話 追い出された

 ノックもせずに、母親がいきなり俺の部屋に入って来ると、突然俺に向かってここから出ていけと、俺に怒鳴る……何故だ?


「母上、それは本心か?」

「そうよ!貴方ももう、16才立派な成人です。この家から出てお行きなさいな!」

「母上、今からか?身一つで、出ていけと?」

「ええ、まだ昼の時間です。そんなに遅くはないでしょう?」


 嫌、俺は………時間の事を言ってる訳では無いのだが?

 この人は、昔から話が通じないというか……父よ?何故こんなのと結婚したかね?


「これは………あいつの、差し金か母上?」

「あいつでは、無いでしょ?貴方の義父親なんだから………」

「分かった。出ていけと言うなら……、出ていきますよ?その代わり、今後一切!関わり合いはないからな!それだけは、忘れないでくださいよ」


 俺が狩に出掛けてるから食べて来れたのを、忘れている様だがな?

 この家は没落貴族の男爵家だ、まっ頑張れ!


「そんな事は言われなくても、分かってますわよ!さぁ、直ぐに出ていって頂戴!荷物は持って行っても良いから、荷造りしたら出てお行き!」


 母は言うだけ言って部屋から出ていった。

 よし!言質は取ったからな。

 だが……なんて冷たい親だろうか?あれが16年一緒居た親か………。

 再婚してから、母は変わってしまった。


 弟妹はいる。だが、血は半分繋がってはいるが……まったく俺に懐く事はない。

 俺だけ他人の様な扱いで、義父は俺を使用人扱いをする。

 その様子を、弟妹達は見て育っているので。

 義父同様に、弟妹達は俺を使用人扱いをする。

 母は、それを見てもなにも言わないで、見るだけで……いや、見てもいないかも知れない。

 義父同様に、母から使用人扱いをされる事が多い。

 嫌、保々使用人だな。それも只働きさせられる。

 そして、今、母は俺に出ていけと言い放った。


 母は俺じゃなく、あいつを選んだそんな所だろうな。

 それなら。荷物を纏めて………。

 てか、なんもねえな?

 まぁ良いか?大事な物ってなんだ?

 あ、服ぐらいか?

 俺ってなんも持って………ん?待てよ…………。

 俺が、狩に出てるんだぞ!無いわけ無いだろう? 


「ハハハ!じゃぁ行くか………!」


 鞄(マジックバック)を一つ持って、部屋を出ると廊下を歩き。

 家の外に出ると、そのまま家を後にした。


(じゃあな!二度と会うこともねぇな!)


 捨て台詞を、心の中で言って家から去る。


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