第26話 アサシンナイフの謎


ミツハは俺の身体休めている時にあのナイフを持ってきた。

「テンくん。これはアサシンナイフ。つまりは暗殺者の武器だ。」

知ってる。

「たけど、その能力は力を司る神のものだと思われるんだ。」

ほう、?それがどうした?

「いいかい。力の神は少し話したことがあるが、武人。暗殺なんて好まないはずだ。」

「いや、お前は知らないかもしれないけど、根暗な奴なんだよ。武道とか極める的な奴は心は乙女で、隠れて占いやったりしているんだよ。」


「ともかく僕が言いたいのはサイって男は神の力が宿った武器を売っている不敬な奴と言うことだよ。」

いや、不敬な奴でも俺には武器が必要だ。

俺はミツハの話を半分も聞いていなかった。

「そんなことより魔王の居場所はわかんないのかよ。」

手下は殺してしまった。

手がかりはほとんどない。

ミツハは熊のような蜘蛛のような魔王の手下を調べたようだが、居場所の特定はできないようだった。

「もし、旅の途中に探知系加護を持つ者に会えたら、調べてもらうといい。」

そう言うと俺はミツハから魔王の手下の爪を持たされた。

「まぁ、サイなら何か知っているかもしれないからな。ついでに、そういう能力の武器がないか聞いておいてやろう。」

「テン君、はっきりこう言うべきかな。僕はその男が嫌いだ!!」

わかっている。つまりはミツハは頭が固いのだ。

利用できる奴は利用できないと魔王を倒せない。

時飛ばしなんてチート能力を信者へ与えていても結局協力が出来ないから、手こずっているのだ。

ダメな神だな。協力するなんて簡単なことだ。

「ところで、何で魔王を倒すんだっけ?」

ミツハに問う。

俺もサイからの問いの答えを用意しておきたいと思ったからだ。

「まぁ、僕たちが倒したいのは魔王の後ろ楯かな。君がどう思うかわからないが、やりたいことを駆除だよ。人を殺すとわかっている魔王を殺す。ただそれだけさ。」


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