第8話 で〜た〜で〜た○○○

 ギルドに入ると、まだあの蜘蛛がいると話題になっていて、もうアリスに近づく不貞はいなかった。

「アリスさんまたいらしたんですね」

「クエストをしようと思いまして」

「そうでしたか、ではあちらのボードからお願いします。アリスさんならDランクかCランクの物になりますね」

「Cランクの物も良いんですか?」

「はい、まぁ一部できない物もありますけどね」

 

 クエストボードを確認する。

 流石にぼくには読めないのでアリスに読んでもらう。

「どんな物がありそう?」

 小声で聞いてみる。

「Dランクから少しづつ討伐クエストも出てきてるね」

「じゃあそれの中で良さげなやつは?」

「えっとね……エルダーフラッグの討伐があるね」

「あぁーあの可愛いカエルの事ね」

「可愛くはないと思うけど……」

「ちなみにどんな内容なの?」


    〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜

 クエスト名 エルダーブラックの討伐

 クエスト内容 エルダーフロッグ五体の討伐

 特殊報酬 エルダーフラッグの玉の納品

 クエスト達成報酬 

   エルダーフロッグ五体討伐 銀貨3枚

   エルダーフラッグの玉納品一個 金貨1枚

    〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜


「エルダーフロッグの玉って何だろう?」

「もしかして金○!! 痛!!」

「アグー! は、ハレンチです!」

 しばかれました。

「とりあえず、それを受けるよ」

「ジトー!」

『初めて聞いたよ、あからさまなジトーって』

 ぼくたちはそのクエストを受ける事にした。

 そしてやってきました草原!

「広すぎてどこにいるのかわからないね」

「とにかく探してみるか」

 しばらく探してようやく一匹見つけた。

「アリスちょっと待ってて」

「うん? わかった」

 ぼくはそのカエルに話しかけた。

《あのぉ〜》

《あっ! あの時の蜘蛛さんだよね?》

《あの時の……あ〜、あの時の!? はい、あの時のです! はい》

『あの時のカエルね全然わからんかったわ〜』

《どうしたの?》

《いやぁ〜ちょっと聞きたいことがあって》

《何かな?》

《エルダーフロッグの玉って何のこと?》

 直球に聞いてみた。

《……玉って、あれのことかな〜》

《あれ?》

《まぁ来て》

 エルダーフロッグに着いて行くと、そこにはたくさんのカエルが居た。

《ここが、ぼく達の村だよ》

《何々、この蜘蛛さん誰?》

《ぼくの友達なんだ》

『友達だったんだ……』


《なんか、ぼくらの玉が見たいらしくて》

《玉? あ〜、あの玉ね》


『玉玉言い過ぎだ! てか村なんだここ……何もない湿地帯だけど』

《玉ってもしかしてこれの事かな?》

『……確かに玉だな、でもこれは……』

 そこにあった玉は、決して金○ではなかった。

『あ! 出た』

 その玉は彼らのお尻から出てきたのだ。

 要は〝排○○〟だった。

『でも、これなら他にも沢山の人が入手できそうな物なのに何でそんなにレアなんだ!? ………あっ!』

 これは……アリスには説明できんな。

 お尻から出てきたあの玉を後ろにいたカエルさんが○べ○!!(自主規制)

《えーっとなんであんな事してるの?》

《あんな事って、玉をピーしてる事?》

《はい!》

《それは……○○があるからだよ》

『ああ〜、ビタミンA的なあれね!

 ……マジかー、聞かなければよかった……』

《あのぉ〜、あの玉って貰えますか?》

《そうだなぁ〜、まぁ少しなら良いよいっぱい出てくるから》

『まぁ、確かにいっぱい出てくるわな!』

《あと、出来たら今後定期的にもらいに来ても良いですか?》

《あぁ、良いよ君なら歓迎だ》

 カエルに気に入られてしまった。

『今日蜘蛛で良かった〜』

《ちなみに今回はどのくらい貰えますか?》

《そうだね30個程なら大丈夫だよ》


『はい、30万円頂きました〜!!』


《ありがとうございました、また来た時はよろしくお願いします》

《はーい、いつでも来てね〜》

『よし、これで金に困る事はなくなったな』


「アリス〜!」

「アグー! もう遅いよ何やって……!! 何それ?」

「これがエルダーフロッグの玉だよ」

「ちなみにエルダーフロッグの討伐は?」

「してないよ、貰ってきたから」

「貰ってきた!? どう言う事?」

「あ〜、アリスに言ってなかったんだけどさ、モンスターと話ができるみたいでさ、説明したら貰えた」

「確かこの玉一個で金貨1枚だったよね」

「そう書いてたね」

「ちなみに何個貰ってきたの?」

「30個だね」

「………30個!!」


 今アリスの中でお金が飛び交っている事だろう……。


 手で数えているアリス、そして。

『あ! 頭から湯気が出てる!』

「いくらになるの?」




「……そっちかい!!」




 

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