第14話 鍛錬は娯楽と同義なり

 某バッティングセンター


 『バンッ!』 


「ふむ、こんなものか。力加減が難しいな」


『バンッ!』


「板に当てるだけなのだがな、狙いとは異なる箇所を倒してしまう。困りものだ」


『バンッ!』 


「クソッ、ダメか!」


「……。」

いや、ボール使ってくんない!?

何それ、クナイみたいなやつ?

的当てパネルだから!

数字の中心風穴空いてるから!

悔しがり方もったいないんだよさっきから!


「ごゆっくりどうぞ〜。」


「うむ。」


 

 陶芸教室


 「……。」


 「……」


「………。」


「………」


「…………。」


「…………」


「……………。」


「……………」


「……できた。」


「………前にやってた?」

めちゃくちゃクオリティ高いんですけど。


 漫画喫茶


 「いらっしゃいませー」


 「3時間で頼む。」 


「かしこまりました、3時間ですね?」

忍者って漫画とか読むんだ。

どんなジャンル行くんだろ、やっぱバトル物?


「どりんくばぁか、ほうじ茶は無さそうだな。〝うぅろん茶〟とやらにするか」


「うぅろん茶..」

何かオーダーそれっぽい、て事はやっぱり侍系とかの歴史バトルものとかか?


「ふむ...あとはこれだな、ゲルゴ14」

思いっきりガンアクション!


「あとそれゆけゴエモンくん」

あ、そっちもちゃんと押さえてるわ!


「泣き寝入りの鈴宮」

それは、何...?


「こんなところで読めるとは。何処に行っても置いて無かったのだ、泣き寝入りの鈴宮!」

本命ソレ!?


 映画館


 「やはりいい話だっ...!」


「……」

最高だね、泣き寝入りの鈴宮。


形変えども美味で御座る。

今日の忍法

『無窮ろくろクナイ鈴宮印』




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