第4話 激突
光なき夜の空の下、黒き一刀が赤の軌跡を残しながら空を斬る。
その剣線の先には、赤を散らしながら体勢を崩した少年が一人。彼の眼前には、彼が師と仰いだ青年が。
そしてその視界が、炎の壁に遮られる。
「早いね、流石だ」
熱が青年を呑むよりも早く、彼は軽やかに後退し刀を鞘に納めた。
「無事か、稲本!!」
「呆けてる場合じゃないわよ!!立ちなさい!!」
久遠の重力操作によって無理矢理立たされる。まだ、わずかに掻き切られた首が熱を帯びて、空気がそこから漏れていく。
だが、少なくとも彼女の力が無ければ、確実に首を落とされていた。あの瞬間、己の身体を後方に引かせたのは己ではなく彼女だった。
理解ができなかった。何が起きたのか、何故あの人が俺を殺そうとしているのか。
惑う。けれど、戦わなければ殺されると、それだけは分かっていたから。
「悪いけど……まだ殺されるわけにはいかないんだ……」
言葉と共に、剣を左手の中に創造する。それを聞いて彼は、穏やかに。
「そう、それでいいんだよ」
夜の鬼がいつものように、にこやかに笑う。殺気もなく、ただ静かに。
まるで、いつもの稽古をつけるときと同じように。それがあまりに異質で歪だったから、余計に迷い惑う。
それでも、一歩踏み出す。
目の前の敵を倒すために。たとえその芯がぶれていようとも、止まることはできなかった。
「"クイーン"、"零"、ヤツはここで仕留める!足を止めるなよ……!」
レイモンドの一声、と共に二人が動き出す。散らした炎を、弾丸のように陣内へと向けて解き放つ。
「相手に主導権を握らせない。いい判断だ」
口にして、柄に手を当てる。一度迎撃の姿勢を見せた。が、そのまま側方へと駆け回避する。
そのコンマ数秒後、見えざる力が地面一点に集中し、コンクリートが砕け弾けるのみ。
「速い……!」
「手を止めるな!!撃ち続けろ!!」
二人、当たらないと分かっていても、絶え間なく重力の網と焔の散弾でその動きを縫い止めんとする。
「これは、当たるわけにはいかないね」
それを陣内は、最小限の動きで回避、迎撃。それどころか距離を詰めんと一歩加速。
確実に仕留めんと狙いを定め、一歩強く踏み込み————
「一之太刀————」
殺気、側方。踏み込んだ足を軸に反転。そのまま彼は右手で柄を強く握りしめ。
「そう来なくっちゃね」
「三日月————ッ!!」
抜刀。二つの剣閃が一点で交わり、火花が散る。甲高い音が、夜空に響いた。
空いた胴を目掛け、繰り出されるソバット。陣内はそれを受け流し、返す刀で彼の浮いた脚を狙う。
即応、跳躍。振り抜いた脚をバネに身体を浮かせ、刃を回避。そのまま回転の勢いを乗せ抜刀。
「っ……!」
重く、鋭い一撃。稲本の斬撃は、陣内の黒き刃と交差する。
一見すればいつもの斬撃と、陣内はそれを受け止めようとした。されどそれは彼の想定を遥かに上回る力で刀ごと押し込まんとして————
「なっ……!?」
剣が、砕ける。振るったはずの、稲本の刃が。
「君の剣は悪くない。けれど、月輪刀の前ではなまくらというわけだ」
剣が、空を薙ぐ。寸でのところで回避。そのまま距離を取るが、遅れて頬から赤が滴る。
「まだ胴と首は繋がってるみたいだな」
「あ、ああ……」
「まさか、私の力の増幅に耐えるとはね」
レイモンドの呼びかけに、稲本は傷口を拭いながら応じる。だが、稲本の視線はただ一点、陣内の黒き刀にのみ向けられていた。
『月輪刀』、それは月下天心流の当代に継がれてきた黒き日本刀。刀身の材質も、ただの鋼に非らず。世界に存在するどの金属よりも硬く、数多の鎧や装甲を打ち砕いてきた。それは、この流派が興されてからの200年の間、武器や戦いの形がいくら変わろうとも、その剣の在り方が変わることはなかった。
それを稲本作一は、名だけは知っていた。だが、いざ切り結んで、その逸話に嘘偽りがないのだと、その全てが真実だと身をもって体感した。
彼は深く息を吐いて、新たな刀を創造する。そのまま静かに息を整える。目の前の彼は傷ひとつ負わず、息の一つも乱れていない。戦えば戦うほど、己と彼の差が明らかになっていく。
それでも、動かなければ何も変わらない。
「もう終わりかい?来ないのなら————」
「そんなわけ……!」
剣線、交わる。
予備動作の一つもなく踏み込まれたことに、稲本は一瞬すくんでしまう。それでも返す刀で二撃目を受け流し、そのまま加速。
「懐に……!」
左手、強く握りしめ、柄でみぞおち目掛け殴りかかる。
だが即応、陣内は即座に身体を捻らせ胴で流す。
「がっ……!?」
その動きのまま、左膝で稲本の肋をへし折り、体勢崩れた彼の側頭部に右脚で蹴りを叩き込む。
勢いよく地を転がる少年。揺らぎそうな意識の中で、次なる一撃を察知。
地面を蹴り、空へと躍り出るとともに刀を創造。稲本の着地を狙い構える陣内。それを迎撃せんと納刀。地に足をつけた瞬間、二人同時に抜刀する。
稲本が繰り出したるは二之太刀。抜刀のまま陣内の刃を斬り払い、脇から胴に流そうと振るった。
が、それは空を斬るのみ。剣先は、半歩届かない。
「こ、れは————」
「ダメじゃないか。追い詰められたからって、すぐ返し技に頼っちゃ」
カウンターを、誘われた。繰り出されたのは三之太刀。即ち、カウンター殺しのフェイント。目の前で、大きく刀が振り上げられる。
「く、そ!」
右手に握った剣を投げ捨て、即座に再創造。振り下ろされる黒刀を体芯で受け止めるが、鋭く重い。刃は既に欠け毀れ、数秒後に砕けることは分かるほどに。
「ここまで簡単に殺されかけるほどじゃないだろう、君は?」
「っ……ぐ……!」
いつものように微笑むその顔が、向けられる一撃に対してあまりにもちぐはぐで、頭もぐちゃぐちゃになって。
「何で、だよ……。何で、俺にアレだけの情報を渡した……!始末するはずの俺に、『13』の全てを教えた……!」
思わず吐いた言葉。それでも目の前の彼は動じることもなく、笑みを浮かべたまま穏やかに。
「だって、何故殺されるかも分からないまま死ぬのも、大切なものを奪われるのも、あまりにも可哀想だろう?君らはもう用済みで、彼女の力だけが我々の欲するものだって……!」
強く、刃が押し込まれる。ぴしりと、ヒビが入る。
なのに、こうも敵意を見せられても、俺はまだこの人を敵と認識できない。
それでも————
「悪いが、殺されるつもりも、奪われるつもりもない……!」
剣は砕けて、刃は振り下ろされる。同時、少年は駆け出す。たとえ全力で地を踏み締めようとも、回避は間に合わない。それが本来あるべきこの戦いの結末だ。
だが、因果は書き換えられる。
「っ……!?」
刃の先に彼の姿はなく、それより早く側方、回り込む。
「一之太刀————ッ!」
「速い……!」
振り抜かれる一刀。速さも威力も今までとは異なると、一撃弾いて彼は理解する。
これは、彼一人の力ではない。
目の前の少年は、厄介な女王様の寵愛を受けている。
なるほど。私自身を拘束できないならば、味方の動きを後押しする。この場で私を仕留める上での、彼女の力の扱い方としてはこの上なく最適だ。一撃であれば受けられるが、複数回受ければ崩されるだろう。
ならば回避に転じるため、一歩引いて距離を取る。
刹那、歩みの先で火柱が上がる。いや、これはマグマだ。咄嗟に足を切り返して回避するが、その隙を狙い一撃振り下ろされる。
「なるほど、そのための時間稼ぎか……!」
受け止めながら、全てを把握した。
彼らの足元はもう、既に地盤そのものが融かされている。この盤面を整えたのは、レイモンド。一瞬では無理だとしても、彼の火力なら数秒あればこの地中を焔で埋め尽くす事は可能だ。その結果、予備動作のほとんどを省いて、陣内の行動を数多に制限している。そしてその数秒、稲本は耐え抜き、今攻撃へと転じる。
「っ……!」
一撃一撃が、鋭く疾く、それでいて重い。
剣線は縫うように、焔は闇を塗りつぶすように確実に夜の鬼を追い詰めていく。
そして押し込まんと、納刀。狙いを定め、必殺の抜刀術、三日月の構えへと移る。
されど、それで終わるほど、「13」最強の名は伊達でなく。
「あと一歩早ければ、仕留めていられただろうね」
彼もまた、少年が踏み込むより早く迎撃の構え。少年もそれに気づくが、振り抜く刃は止められない。
白刃が見えたその瞬間、それに合わせ陣内も抜刀。繰り出すは反撃の一手たる、二之太刀。放たれた刃を、寸分の滞りすらなく、流れるようにその柄で弾いた。
そのまま、黒刃は————
「っ……!?」
「三之太刀……!」
少年より一歩前、空を切り裂いた。
確かに、その技が放たれる直前まで稲本作一が放たんとした技は月下天心流における一之太刀、三日月だった。それを8年もの間幾度となく見た、ましてや、その技を授けた彼が見紛うはずがなかった。
それが結論づけるのは、彼が放つその直前に技を変えたということ。師の構えを見て、その刹那の攻防の中で最善たる一手へと切り替えたのだ。
少年は、刀を振り上げる。
陣内も守りに移らんとしたが、返す刀では間に合わない。
ただ一撃。それさえ叩き込めば、非オーヴァードたる彼につけられた傷は癒えることなく命へと至る。
故に一歩、力強く踏み込む。ただ、この戦いを終わらせるために。
そして、今————、
『俺、劔兄さんの作る飯、好きだな』
『そうかい?正直僕のは父さんの見よう見まねだったのだけれど』
『何言ってんだ。俺はここまで魚は捌けねえよ。ほら、せっかく劔が作ってくれたんだ。冷める前に食うぞ』
『うん!』
記憶が、蘇る。
『なぁ、劔兄さん』
『ん、なんだい作一?』
『父さんから聞いたけど、俺の作一って名前、兄さんが付けてくれたんだろう?』
『……ああ、そうだね』
『なんで、作一なの?』
『それは、いつか話すよ。君がもう少し大人になったらね』
兄と過ごしてきた、長年の日々が。
『お願いだ……俺に、刀を教えてくれ……!!』
『ああ……。君に何もかも教えよう。僕の持つ、全てを』
父を奪われ、兄と弟ではなく、師と弟子になったあの日のことも、鮮明に。
『なぁ、先生』
『どうしたんだい、作一』
『俺は、先生みたいに強くなれるかな』
『いいや、君は僕のようにはならないよ』
優しく、頭を撫でられた————
『君は、君らしく、強くなればいいさ』
あのときの、手の温かさを————
「ダメじゃないか、作一」
鋼のように、冷たい声。
「迷わないようにって、言っただろう?」
その言葉に、意識が現実へと引き戻される。
「っ……!」
心の奥底を見透かされた気がして、血の気が一気に引いた。
それでも、刃は止めない。止めればここまでの好機は二度とないと、分かっていたから。
「ああああああっ!!」
叫びと共に、刃を叩きつけるように振り下ろした。
剣が、甲高い音共に虚空を裂く。
「っ……ぐ……!?」
彼の胴を捉えるはずだった剣線は逸らされ、眼前の彼の左手には脇差が握られている。
「迷いさえなければ、僕はもう死んでいたよ」
そう口にされて、全てを悟る。いいや、そんなこと口にされなくても、二の刃に弾かれたその光景が何もかもを語っている。
確かに迷いはあった。だが、それもコンマ一秒にも満たない逡巡のはずだった。なのに、その僅かな隙を、夜叉が見逃すはずもなく。
「っが……!?」
衝撃。腹部に、強く。
止まった思考の中で、視界だけが大きく回り地を転がされる。蹴りを叩き込まれたのだと気づいたのは、眼前の景色が止まってからだった。
そして訪れる僅かな静寂。その中で、夜叉は冷静に状況を把握する。
一切の
その上で、位置を悟られないように、適切な位置へと歩みを止めていないと鑑みれば————
「そこだね?」
「ぐっ……!?」
左手の脇差を、最小限の動作で投げつける。そして露わになる、久遠の姿。
「何で、ここが……!」
「足音にも、気を配るべきだったね」
因子により彼女は姿を消していた。そして的確に作一への支援を行っていた。
ただ、二人の戦いはあまりにも早すぎた。故に、不必要な距離まで近づいて、その結果として詰みの一手を繰り出された。
「久遠!!」
夜叉の歩みに、レイモンドは焔の絶壁で道を阻まんとする。だが、彼は歩みを止めず。
「悪くはなかったよ、二人とも」
抜刀。剣線が焔を断つ。
「う、そっ……!?」
その焔は鋼すらも融かすだけの熱を有していた。だが、それは燃えるものがあってこそ。
黒刃は空さえも斬り裂いた。それは比喩でなく、業火の糧も奪い去り、彼女を守りし熱が消え失せた。
「っ……ぐ……!」
そして、遅れて一文字、久遠の胴に斬線が刻まれる。ボディアーマーごと彼女の肉と骨を断ち切られ、鮮血が滲む。
「すまないが、死んでくれ」
「ご、ばっ……!」
間髪入れる間も無く剣が喉笛を穿ち、口へと血が一気に逆流した。
が、同時に両脚に枷のような重みを感じる。
「にがさ……ない……!」
「なるほど、君にも意地があるか」
突き刺された刃を握りながら、久遠は彼の足を縫い止め続ける。
「レイモンド!!」
「分かってる……!」
彼女の決死に応えんと右手を翳し、熱をその手に収束。
だが、夜叉も即応。
「っ……ぐぁ!?」
首に突き刺した刃をそのままに、久遠の身を翻しレイモンドの方へと向ける。
「っ……あんたは……!!」
狙いは定めた。熱も十分なほどに集めた。なのに、焔は掌から放たれず。
「君は優しい。作一よりも、迷いが明確だ」
「わたし……ごと……!」
久遠を盾にされて、彼はその熱で彼女を仲間を焼くことはできなかった。今が最後の好機だとは分かっていても、なお。
そしてその間に、力が抜ける。枷から、鬼が解き放たれる。
「弱ければ、何も守れない」
首を裂いて、鮮血がレイモンドの眼球に飛び散る。反射的に、目を閉じて。
「だから、奪われるんだよ」
視界が闇に包まれて、身体の中心から痛みが広がっていく。
その痛みが、一つ二つ、次々と増えていく。そして次第に体から力が抜け、崩れるようにレイモンドはその場に臥した。
地面に転がる、二人。傷は癒えることなく、血は止めどなく流れ続ける。
「さあ、あとは君だけだ」
彼は、剣を納める。次の抜刀のために、確実に俺を殺すために。
抗わなければ死は免れない。俺よりもあの人は、オーヴァードを殺し慣れているから。なのに、身体が動かない。迷いが、後悔が、俺の動きの全てを阻む。
一歩踏み込まれて、黒刃がその姿を見せる。全てが遅くなって見えるのに、剣を握ることさえままならない。
もはや、ただ受け入れることしかできず————
「サクちゃん!!」
声。羽ばたきの音。
一瞬だけ聞こえて、すぐに人影が視界を覆う。そしてその影が、振り抜かれた剣線すらも覆い隠す。
揺らぐ。散った羽根が、血飛沫が舞い、そのまま天を仰ぐように。
そしてその全てが終わって、初めて————
「っ……
何が起きたのかを、理解したのだ。
倒れる彼女の身体を両腕で抱える。身体にははっきりと刻まれた一つの赤き線。
その赤も滲んで滲み、次第に広がっていく。
「なんで……なんでお前がここに……!」
「大丈夫……だよ、サクちゃん……。部長は、ちゃんと安全な場所にいるから……」
息も絶え絶えになりながら、彼女は言葉を紡ぐ。己の身など一切顧みず、むしろ彼を安心させようと穏やかに。
彼女もまた、そういう人だったのだと思い知らされる。
そして、そんな彼女を傷つけたのは、自分自身の迷いだったと、まじまじと突きつけられる。
手を握って繋ぎ止めようとする。けれど、次第にその力は失われて。
「サクちゃんは、逃げて……」
その手が、抜け落ちる。
大切なものが、また一つ落ちていく。
本当は自分が死ぬはずだったのに、迷いが彼女を——
「今の君では、何も守れない」
悔恨さえも斬り捨てるかのように、冷たい言葉。
「戦いにおいては躊躇いを捨てろって、何度も教えてきたはずだよ」
「っ……あんたにとって、レイモンドは、久遠は、天は……そう簡単に捨てられるものだったってことなのかよ……!!」
「ああそうさ。それよりも大切なもののために、僕は戦っている」
淡々とした言葉と共に、一歩踏み出される。間合に入って、剣を振り上げて。
「だから、僕に殺されるんだ」
黒き刃が、死が、命目掛け振り下ろされる。
なす術なく、死を受け入れようとした。
「父さんと、同じように」
その言葉が、聞こえるまでは。
「っ……!!」
火花散って、刃が弾かれる。
陣内は弾かれたまま一歩下がり、即座に体勢を立て直す。
刃を弾いた彼は、ゆらめくようにゆらゆらと、俯きながら立ち上がる。
「どういうことだよ……。父さんを殺したって……!!」
「どういうことも何も、言葉通りの意味さ」
感情をむき出しにする彼に、夜の鬼はいつも通りの笑顔で。
「あの日、僕が父さんを殺した。君が殺したいほどに憎んでいた仇は、今目の前にいるってことだよ」
無慈悲で残酷な真実を、突き付けた。
「……嘘だ」
少年の中で、静かに何かが崩れ落ちる。
「嘘だ……嘘だ嘘だ嘘だ……!!」
今までずっと大切にしてきたものが。今までずっと信じてきたものが。
そして、今はっきりと思い出す。
見ないようにしてきた。
思い出さないようにしてきた。
あの日、あの時————
『……ごめん』
その人が、血に塗れた刀を手にしていたことを。
「あ……ああああああああ!!」
目の前が、真っ赤に染まっていく。
怒りが、憎しみが、この心を支配していく。
でももう、それでよかった。
もう何も、感じたくなかったから。
「アンタは……アンタだけは……!!」
握りしめた剣に、顔が映る。小さく、けれどハッキリと。
それはあまりにも歪みに歪んだ————
「この手で、殺す……!!」
憎しみに飲まれ切った、己自身の笑顔だった。
続
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