第6話 退院後の準備
退院後の準備については、もちろん訪問ヘルパー、訪問看護、場合によっては訪問リハビリ等々が必要になりますが、介護保険では、すべてに対応しきれません。
もちろん身体の状態にもよります。
筆者の場合は、難病障害者、身体障害者手帳2級、要介護5、障害者支援事業支援区分6、
これだけあれば、なんとかかんとか満足できる退院後サポートが出来ると思います。
誰しも、100%の状態で生活したいですよね。
1日3食朝昼晩の食事、週に2~3回程度の入浴、病気なんですから病気の管理をお願いしたい。
これらを満足することは、現在の法律では、不可能です。
完全に自己負担できるという方はどうぞ。
毎月数100万円ですから。
政府の言う、老後の生活のための必要預貯金2000万円。
ウソっぱちもいいところです。
筆者の場合、様々な公共機関から最上級の寝たきり判定を受ける状況ですが、それでもやっと社会の中で生活できる介護保険の点数が。
介護保険の点数は、要介護5の最高点数を認定されても、人並みの生活を出来るほどの助けにはなりません。
難病患者の方々なら、訪問看護と訪問リハビリは、医療保険の範疇になりますので、介護保険ではありません。
介護ベッド、車イス、テーブル、訪問ヘルパー、訪問入浴と、全て介護保険で1割負担となっても、月々約6万円程度の自己負担が必要になります。
それでも、ヘルパーさんは1日1回1時間くらいが限界でしょう。
もし、1日3回の食事介助と、訪問入浴週に2回なんてお願いしようとする場合、自己負担金額はとんでもない金額になります。
筆者の場合、1日3回の食事介助に、週に1回以上の外出支援と、週3回の訪問入浴、それに月に数回の通院の付き添いをお願いしてます。
訪問看護師の訪問が週に3回と、訪問リハビリの訪問が週に3回です。
訪問看護師と訪問リハビリは難病医療の医療行為になりますので、点数や金額は関係ありません。
ヘルパーさんの外出支援も、障害者支援事業の外出支援で、25時間まで、障害福祉負担になります。
ヘルパーさんも月々45時間程度は障害者支援事業支援区分で来てもらってます。
介護保険の点数が足りないのです。
もちろん、それが良いとは思っておりません。
そうです。本来、誰の手助けもなしに、自由に動けるのが、一番に決まってます。
ここまで書いてきますと、障害者自立支援事業を利用する方が良さそうに見えますが、それが使えないようになっているのです。
介護保険優先とか、障害福祉は、身体障害者手帳2級以上でないと使えないとか。
制約が多過ぎで使えないのです。
制度化は、するだけで使えなくしても、国民は文句があっても言わない。
だから大丈夫という、政治家の策略が見えますね。
急性期の病院には90日という入院期間。
リハビリがうまくいかなかった場合、病院を転々とすることになります。
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