第二話 幼馴染とイチャイチャ

 朝食を食べ終え、少しの間ベッドに横になっていた。

 その時、病室の扉が軽く叩かれた。


「おっはよー!」


 元気の良い声と共に入ってきたのは、明るい茶髪のショート、フリフリのついた服を着ていた一人の少女。


「あー......お前か」

「お前かってどういう意味ー?」

「いや......なんでもない」


 こいつの名前は、藍浦杏あいうらあん

 なんというか、俺はこいつのことはあまり好きではない。

 でも、こいつは俺に気があるような行動とかをとってくる。


「うーん?......ああそういえば、はいこれ。さっきコンビニで買って来たんだけどどうかな?」


杏は俺に、食べ物とかがいっぱい入った袋を突き出してくる。


「こんなに......いいのかよ?」


俺は杏の顔を見ながらそう言う。


「うんっ。病院のご飯もいいけど、たまにはこういうお菓子とかも食べないとね」


入っていたのはチョコとかスナック菓子、ガムや飴など......バラエティーに富んだものが入っていた。


「へぇ......いや、なんか悪いな」

「いやいや、佑哉のためならなんだってするから!」


杏はたいして胸も無いのに突き出す。


「それはそうと、佑哉もずっと病室にいるんだから退屈でしょ?」

「うーん、まあそうだね」

「でしょー?だから、佑哉が楽しんでくれるようなものを私、いろいろ考えてきたんだから!」

「なに?ゲームとか?」

「たしかにに近いかもね」


俺はどんなゲームなんだろうと少しウキウキしてしまった。


「それじゃあー、はいベッドに横になってよ」

「えっ?ゲームって、トランプとかそう言うのじゃないの?」


てっきりトランプとか、ゲーム機とかで遊ぶものだと思っていた。


「だーかーら、ゲームに近いって言ったでしょ?」


お前が考えるゲームと、俺が考えるゲームって違うんだな......。


「はいはい分かったよ......ったく、なんでベッドに横になるんだか......」


俺は一人でブツブツ言いながらも、杏の言うとおりベッドに横になった。


「はーいそれじゃあ目閉じててねー」


俺は意味が分からないまま杏の言うとおりにした。









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