ゴミ箱

バブみ道日丿宮組

お題:捨てられた耳 制限時間:15分


ゴミ箱

 下校ラッシュの中。

 制服姿の少女二人は歩行中。

「あれって、ネコミミヘッドホン?」

 そんな中、1人がある物体に視線を向ける。

「ただの猫耳かもしれないよ」

「それはホラーだよ」

 近づく二人。

 そこはゴミ捨て場。

 その1つから猫耳らしきものがこんにちわしてた。

「触らないようにね。へんな人が使ってのかもしれないし」

「触らないよ。この前見たへんな動画配信者のだったら、気持ち悪いし、吐き気がするよ」

「あれかぁ。あれは確かに気持ち悪かったね」

 二人は動画の内容を少し思い出して、

「うへぇ。言わなきゃよかった」

「強烈だから忘れられないよ。あれが可愛いショタとか、ロリだったら良かったのに」

「限定的だけど、幻想的な動画になるだろうね。だからこそ、デブのメガネのキモおっさんが可愛らしいポーズをするのはほんと無理」

「何を思ってやろうと思ったんだろうね。家族からしてみても黒歴史でしかない」

 うんうんと二人は頷き、

「ゴミとして捨てられたものを見るのはなんだか悪い気がしてきた」

「そうだね。エロ本とか、さとられずに捨てたいかもしれない」

「エロ本持ってたの? 今度見せてよ」

 興味が湧いたのか少女はわくわくした表情を見せる。

「いいよ。わたしの趣味じゃないけどね」

「予防線を張らなくていいよ。エロ本には違いないだろうし」

 そうかもと二人はその場を後にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ゴミ箱 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る