第3話 目が覚めたら車検に連れて行かれてた 1

ドンッ

なんか下から衝撃が来る

寝ぼけててよく分からない

まだまだ眠いから寝るんだ!!

それにしても体をガッチリと何かで固定されてるんだよな横には全く動けない

でも睡魔に負けて再び意識が無くなる


カチッ!!

キュルルルルル

ボッボッボッボッボッボッ

スイッチオンからエンジン始動で目が覚め

今日も心臓が元気に動き出す

あ、やっぱりバイクになってるんですね

いやね?もう流石に慣れましたよ?

本日は音叉マークのシングルですか

608ccのシングル最終型ですね

このタンクからテールカウルに行くラインが良いんですよね〜


目の前には積まれて来たと思うバンが止まっってる

体が動かなかったのはこれの中で固定されてたからかとなんとなく想像がつく

もうガッチガチに縛られて間接サスペンションもガッチガチですよ!!

勝手にストレッチをしたいけども一人で出来ないこの悲しみ


見渡すとあまり馴染みのない場所

記憶を掘り出していくと2年以上前にも来てたような来てないような??


そんなこんなでお仲間が沢山いる所に並ばされる

ハゲ親父は周りの人と談笑

先頭から順番にThe公務員と思われる兄ちゃんが各部をチェックしてくる


とうとう順番が来てドキドキしてるといきなりエンジンを切られて関節技ハンドルロックをかけられて問題はないよ?とガッコンガッコン揺さぶられる

いや?関節キマってるのわかってるの?

痛いのよ?

涙目になっていると、兄ちゃんが車体番号見るのにワイヤーや配線を少しずらしながら確認をしていく

これがまた、こちょばいし、なんか変な興奮を(略

再び、心臓を動かされてライトを上に下にや各部の電気関係を確認後、さらに各部のチェックをされる


やっと終わるかなと思ったらプリティでキュートなお尻の所に音量測量計を置かれてアクセルを開けさせられる


ボッボッボッボッボボボボボボボー


一定の所まで回転を上げてキープしてる

いきなり運動させるとは何事だ!!

マフラーが変わってたのね

ヒーヒーしてると測定が終わり急にアクセルを戻される


あ、ダメよ、そんな急に戻さないで!!

出ちゃうよ?出ちゃうじゃん?

人として何かを失うやつだよ??




パァーン!!




音量オーバー確定の放屁アフターファイヤーが響き渡る


周りからの注目の視線

そして、この辱め


もう嫌だ!!お嫁に行けない!!






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