第2話 目が覚めたらレーサーになっていた

ガンッ!!

ヴヴヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォーンヴォーン

リヤタイヤをスターターで回されて目が覚め

心臓が動き出す


目の前には舗装路のクローズドコース

心臓エンジンが温まるまでアイドリングやスナッピングで様子を見られる

起きてすぐに全開で走れなんて無理だよね

てかなんでバイク?いや?寝て起きてこれってどう言う事?

そんな思いも裏腹に頃合いを見てコースイン

既視感のあるコースに

走っていると段々と記憶が戻ってくる


あ、あそこのエスケープエリア

先週はあそこでボッコボコにされたよな

げ!!あのヘアピン

2週間前に宙を舞ったよね

お、あのコーナーはライバルが滑っていった所だ


記憶が鮮明になってきたと同時にアクセルが全開になった

靴の裏や筋肉タイヤ、ブレーキがコーナー進入前に悲鳴をあげる

熱すぎて後タイヤなんてポンポンと時々浮かせちゃうよね

骨格フレームがコーナーのたびに軋むけども、合成高いから気にならない

体幹もバッキバキさ!!

顔面カウルに物凄い勢いで前方車のタイヤのカスがデコピンレベルに飛んでくる

地味に痛い 台数増えるとかなりの物量で来るのでマジで涙出てくる


あ、誰かお漏らししてる

そう思った直後に横になって滑っていく感覚と共に意識がなくなった


誰よ、オイル漏れしてるやつ



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