第10話 ひとときの休息へ

G M : 朝。お風呂に使ったMPもちゃんと回復して、出発する一行。

ザック : 戸締りして、扉は土に埋めておこう。

G M : きっちりわからないように埋められましたね。

G M : 昼過ぎには、リシュリューアークの小さな門を抜けました。

ザック : 町近かったなあ。

G M : 街の中心部へ歩いていけば、冒険者ギルドの看板を出している大きめの店が見えます。

G M : 軒先には何故か灰色のうさぎ(タビットではない)が客を出迎えるように立っていて、時折撫でられています。

レ ナ : (なでなで)

エリサ : (なでもふ)

セ ラ : じーっ ぽふぽふなで。

ザック : ウサギがウサギ撫でてる……って思うけど言わないでおこう。

セ ラ : ?

ザック : めそらし。

G M : 近づくと「冒険者ギルド 南海亭」「旅館 闇夜のけだま軒」と2枚の看板がかかっています。

セ ラ : 闇夜のけだま。

エリサ : どういう名前なのよここ。


※GMとPLたちのニックネームにまつわるものを組み合わせて作られていました。


ザック : 「おおー、これが冒険者ギルド……」300年前は冒険者そんなにいなかったし、騎士職だったから縁がなかったんだよな。

ザック : 俺達って冒険者ギルド登録にきたんだっけ?

G M : 登録してもいいですし、今回の冒険のぶんだけ報告してもいいですし。まあなんにせよ本部に通じてます。

ザック : 冒険者登録まだならどっかでやる必要はあるんだよなあ。

エリサ : ならさっさとやれることやってしまわない? 後に回すほうが面倒でしょ

ザック : お店に入って、テーブルにはつかずにそのまま店員さんのところまで行こう。

レ ナ : てってこついていこう。

セ ラ : てこてこ。

ザック : 「どーも。初めましてなんだけど、ちょっと大きめの報告があるのでえらいひととお話できますー?」にっこー。

ザック : 顔面を利用して最短距離で話を進めて行こう。

レ ナ : 受付が女の人なら効きそう。

エリサ : やりすぎたら思いっきりほっぺつねるわ安心して。

ザック : 安心してくださいグレンダールの神官ですよ。

女将らしき人 : 「いらっしゃい! ってことは南海亭のお客さんかな。えらい人はいないけどギルドマスターならここにいるよ」

G M : にこやかに答えるのは青い鱗のリルドラケンの女性です。

レ ナ : リルドラケンの女将さん! よい!

ザック : 「じゃあ偉い人だ。……人がたくさんいると話しにくいような内容なんだけど」ちらっと店の中を見る。

女将らしき人 : 「よしきた。それじゃあこっちに。おーい、受付頼んだよ!」厨房の方へ声をかけてから。

G M : 奥の部屋へと一行を案内していきます。

ザック : さて、メタ的にはかなり信用しているんだけど……。

このギルド自体がお嬢の血縁とちょっとつながりがあるとかで、信用できるギルドだってことにしてもいいかな?

ザック : じゃないと国家機密級の話はおいそれとできんわなあ。

G M : お、いいですよ。お嬢のことだしなんかはあるでしょう。

ザック : 便利だなあーお嬢。

エリサ : 血縁とか、かつてのうちの兵だったとかでもいいでしょう。

レ ナ : 厨房係だったかもしれない?

ザック : 館の中で一番弱いところでもあるからな。主人たちの飯をつくるし、新人が入ってくるのも厨房だ。

ザック : 厨房に据えられていた上の人ってのは、信用できるぞ。

レ ナ : 旅館もあるし、厨房経験は流用できるのだ。


G M : 通されたのは素朴な感じの応接室。

オンゴット : 「改めて。ギルドマスターのオンゴットという。エリサちゃんも立派になったもんだね」少し目を細めてから。

エリサ : 「まだまだこれからよ、私からは。あなたも元気そうで何よりね」

オンゴット : 「冒険者の側から別室とは、相当なわけありと見たけれど」

エリサ : 「そうねえ……少なくとも国家の機密あたりに触れそうだから表沙汰にはしたくないのよ」ね、と。

ザック : 「はい。……ちょーっとした縁で、古い国家機密にアクセスできちゃいまして」てへ。

エリサ : 「そこは笑うところじゃないでしょ」肘鉄。

ザック : いたーい。

オンゴット : 真剣に聞いている。

エリサ : 「いくつかは平和利用できそうだからそちらは普通に提出するつもりだけど、とてもじゃないけどそのままにして置けない情報もあってね」

ザック : 「冒険者ギルドなら剣のかけらを国家に納品もしてるから、お国とのつながりもあるかなと思って、頼らせて貰いに来ました」

ザック : 「グレンダール神殿のほうに行くのも考えたけど、お嬢の旧知がここにいるならそのほうが安心だからな」

エリサ : 「当然じゃない、うちのものは信頼できる人しか置いてないわよ」つんと。

オンゴット : 「そういうこともないではないし、確かに冒険者ギルドの上層は国家にも顔が利く。……放置できない、の程にもよるが、気になるね」

ザック : 戦利品として持ってきたものと、資料の一部をここで提出しちゃおうか。

エリサ : そうね、出しちゃいましょうか。

ザック : 「資料を検めて貰って、ついでに買取もよろしく」

G M : ではしっかりと資料を読み込み、適宜質問をはさみつつ。戦利品も検めますね。


〜*〜*〜*〜


戦利品まとめ

部品 90G

魔力を帯びた骨 250G*2

ゾンビの眼球 30G*4

味覚のピアス 2000G

鉄 20G*3

粗悪な魔動部品 100G*2


剣のかけら 1d6名誉点*2

魔動機の設計書 6名誉点


〜*〜*〜*〜


ザック : あー、ナビ君がカギになることは……どうするかな。

ザック : おちびちゃんに任せたいが。それを伝えるかどうかとか、今後のナビ君の処遇に関することとか。

レ ナ : 解剖してぐっちゃんぐっちゃんにするとか乱暴しなければ……。

ザック : (道中で解剖されるぞ~とか言ってからかってたのが効いてるな)

レ ナ : えんえん。

エリサ : 変に手を加えられなければいいんだけど……。

レ ナ : できれば返って来ると嬉しいけど、もし個人で持ち歩いて不都合あるなら預けるかなあ。

G M : ナビ君は預けることも魔動機として売っぱらうこともできますがその後の処遇は保証できないそうです。

レ ナ : ぴい!

ザック : 怖すぎぃ!

セ ラ : こわい。

ザック : 一旦手元に置いておいて、シェルターを検めるときは俺達と同行する、ってことにしようか?

レ ナ : そうしよう……ナビ君大事。

ザック : りょーかい。……ナビ君も仲間だもんな。おちびちゃんの。

ザック : 「ナビシステムに関しては、俺がメインで登録になっているらしいんだ。悪いがこれは俺達が所有して、中を改める時には同行させてもらうぞ」

ザック : ということにして契約を交わそう。

オンゴット : 「了解したよ。これはなかなか……駆け出しの冒険者の手に負えるものではなさそうだけれど、よく収穫を得てきてくれたね」

オンゴット : 「同行もそういうことなら掛け合ってみようじゃないか。通してみるよ」

ザック : 「ありがたいな。よろしく頼む」

オンゴット : 「ひとまずこのへんの買取と情報料で……こんなもんかな。情報の重大さのわりに出せなくて悪いね」

ザック : 「いいさ。かけだし冒険者にとっては、繋がりのほうがカネより重たいこともあるから」ういんく。

G M : 棚から革袋を出してごそごそすると、3200Gを出します。戦利品の合計が2970G、残りが情報料って扱いですね。

ザック : 切りよい数字になった! ありがとう。

セ ラ : 割りやすい!

レ ナ : ありがた!

エリサ : 新人のお金にしてはいい感じじゃない?ありがとう。

オンゴット : 「正式な依頼でないから……その代わり、その遺跡に関してなにか新しい情報があればすぐに伝えるよ。エリサちゃんのためでもあるしね」

ザック : 「お嬢の人徳だな」

エリサ : 「……」無言でツンと顔をそらすけど赤い。

ザック : 照れてるなーっと笑っておこう。

G M : 契約成立。RPとか提案とかやりたいことがなければ、このあたりで一旦冒険をおしまいにしますか?

ザック : そうだなあ。あとは冒険者登録をするなりして……。

エリサ : そうね。なんか明らかに不穏なフラグが立った気がするけど気のせいよね。

ザック : 登録の時に、そういえばチーム解散はしなくていいか? って話するくらい?

レ ナ : 解散の話にきょとーんとして。「……ざっくん一人だとエリちゃんの教育大変そうだし、ついていこっか……?」ってこそっと。

ザック : 「それは……正直ありがたいな……」神妙な顔で頷き。

レ ナ : お姉ちゃん心配です……セラちゃんもいいよね?

セ ラ : 私も心配です……じゃあエリサさん方面に話してよう。

セ ラ : 楽しかったですもうちょっと一緒しちゃダメです? みたいな。

エリサ : もちろんいいにきまってるじゃない。(ぎゅう)

セ ラ : よし。

ザック : ただまあ、俺達結構ややこしい問題もあるから。っていうのをおちびちゃんにだけはちらーっと話しておくかなあ。

ザック : お嬢とうさこはきゃっきゃしてるから、その横でおちびちゃんに「俺達が重荷になったときは置いてって。逆も然りで、やべーと思ったら俺らが離れるから。それでいい?」って甘えておく。

レ ナ : 「いいよー。みんな事情があるものだからねーお互い様だよ!」ウィンクぱちーん。

レ ナ : 冒険者って込み入った事情があるからなるものだと思ってるふしがある。

ザック : まあそれはそう。

セ ラ : たしかにー。

レ ナ : まあざっくんとエリちゃんは込み入りすぎなんだけどね?

ザック : 親友に責任がある。

ザック : 「助かるよ」と、普段とはちょっと違う笑い方で返して。

エリサ : 「?」となりつつ「なにかあった?」

ザック : 「お嬢は平和そうでいいよなって話」

エリサ : 「なんか失礼なことを思われてるって思うわよ」

ザック : 「気のせい気のせい」けらけら笑って。

セ ラ : 場の空気をなんとなく読みながらも、これからもよろしくおねがいしますーって2人に挨拶する。

レ ナ : 「まあまあ! エリちゃんとまた冒険出来るのレナ嬉しいなー! これからもよろしくね?」わーい!

エリサ : こくんとうなずいて窓の外をふと見る。またこの空を一緒に進む日が少しでも長く続きますように、と。

ザック : お嬢のそれ、もう続かない道がどっかにあるフラグなんだよなあ。

エリサ : 私はいつ中に封印されてるあれが爆発してもおかしくないから……。

G M : こうして。それぞれに込み入ったものを抱えながらも。

G M : 四人とおまけの一台が、新たなパーティとして歩み始めたのでした。

G M : SW2.5『タイムカプセル案内人』 これにて終幕。


〜*〜*〜*〜

 

G M : お疲れ様でした!

ザック : お疲れ様でしたー。

レ ナ : おつかれさま~!!

エリサ : お疲れ様。楽しかったわよ。

ザック : 久しぶりにSW! と思ってたけど2.5で結構変わってるところがあってわたわたしてしまった。でも楽しかったな~!

セ ラ : お疲れさまでした! 楽しかったのだ……。

レ ナ : 2.5になっても楽しいそどわ!

セ ラ : たのしい!

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