第282話 隠れた病み
有名な話で嘘を話す時は真実で包み隠せば、バレる可能性が下がると言う話がある。
それを使っている。
私は嘘吐きであり、人の嘘も信じる単純な人間。
そして、人を味方に付けるのが上手い人間でもある。
斗真と瑠愛姉は私が二人の関係を必死に修復させようとする健気な妹だと思ったはず、そして、余気魅先輩達は純粋で扱いやすい同族嫌悪の後輩だと思ったはずだ。
扱いやすくて、本当に助かっている。
「フフっ」
悪魔の笑みを浮かべた。
【振られろ】【謝罪しな】【私が連れ戻す】
【謝れる子です】
嘘と本心から出た、軽い言葉。
「あぁ~早く二人の妹に戻りたいな♪」
その時の瑠衣の顔はかつての瑠愛と同じ。
「そしたら思いっ切りぶっ壊してやるからね」
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