第281話 裏の本心

 斗真の部屋の扉の前までやって来た姉妹は、部屋の前で話し合いを始めた。


「いい?、アンタは部屋に入る、そして、振られる……OK?」

「振られるって……まぁいいや……でも」

「悩まないの!、もう勢いでいけ!」

「勢いって……無理だよ!」


 瑠愛は辛く暗い顔を見せたが、瑠衣にはそんなお構い無しの様で──。


「いいから、入れ!、私は勢いプラス雰囲気で謝れたし、仲直りも出来たの!、ほら!」

「ちょ瑠衣!?」


 ガラッバンッ!


 瑠衣は強引に瑠愛を部屋に入れ、その後、一人廊下で棒立ちとなった。


「フフっ上手くいった♪」

 瑠衣は笑った……企みの笑みを浮かべて。


……頑張ってね♪」


 瑠衣は最後にボソッと呟いて、その場から立ち去った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る