第274話 理解不能
「ゆ、許さいって……斗真?」
「!?」
自分でも何が何だが分からなかった。
どうして、この言葉が口から出たのか、分からなかった。
「だ、だよね……そんな簡単に許して貰えないよね」
思わず、ゾッとして身を引いてしまう程に恐ろしいく、彼女が放つ禍々しいオーラが更に黒みを増していく。
「私……帰るね」
瑠愛はゆっくりと扉の方に向かった。
その姿を見ても声が出せない……さっきはあっさり気持ちの言葉を伝えられたのに彼女を止める言葉は全然出てこない。
「それじゃ……斗真さん、瑠衣さん、ありがとうございました……そして……さよなら」
彼女はその言葉を残して部屋を出て行ってしまった。
空間が凍り付く。
(やってしまった………最悪だ)
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