第266話 それぞれの決意(1)【瑠衣】
「──って言う訳で斗真と瑠愛さんに会って欲しいの、いいかな?」
「……」
「無言って事はOKってことかな?」
瑠衣は不服な顔だったが、対する余気魅も強い威圧感を放っていた。
「斗真には会いたいですけど、あの人には会いたくありません」
「何で?」
「斗真を傷付けたから……」
「ふーん」
余気魅はその言葉を聞いた瞬間、今まで優しく接していた事に憤りを感じた。
「よく言うよ」
「え?」
「一番最初に斗真を傷付けたのは……瑠愛さんじゃなくて……アンタなのにさ」
「ど言うことですか?」
瑠衣はその言葉の意味が分からなかった。
「アンタが斗真を振らなければ……こんな事件は起こらなかったのよ」
「え?、な、何言ってんですか?」
パァン!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます