第265話 それぞれの決意 【斗真編】

(押し切られてしまった)


 聡が盛り上がり、二日後と日時を指定されてしまった、斗真は一人病室で寝転んでいた。


(あぁ言ったが、実際に会うとなると何から話したらいいか、分からないな)

 斗真の頭の中で考えはまとまらず、無理に決めようとすると本当にそれでいいのかと不安になって、疑心暗鬼に陥ってしまう、そんな感じの状態だった。


「瑠愛は家と絶縁状態で瑠衣はお怒り中……そして喧嘩中か……難しいなぁ~地雷は踏まないようにしないとな」


 斗真の考えは結局まとまらなかったが、取り敢えず、二人の地雷を踏まないようにしようと心に決めた。


「よし、頑張るぞ、協力してくれた聡と余気魅、そして家族の為に!」


 斗真は自分の頬を軽く叩いた。

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