第260話 信じたく無かった話

「──って言う事があったんだよ」

「……そうだったのか」


 斗真は聡から聞いた話の内容に驚きが隠せない様だった。


「なぁ確認の為に一つずつ質問させてくれないか」

「あぁ構わないぞ」


「瑠愛は聡の所にいて、その償いって言うのを行っているのか?」

「あぁ、その通りだ」


「……そうか、じゃあ次の質問だけど、瑠愛と瑠衣はまだ喧嘩中なのか?」

「それは分からないが……まだ喧嘩中かもな」

「……」


 斗真は少しショックだった。

 あの仲良し姉妹が未だに喧嘩中だという事が、しかも、その原因が自分だと言う事に。


「……じゃあ最後の質問だけど……お前達は俺との約束を破ったのか」

「……あぁ」


 だが、その中でも一番……信じたく無かった話はコレだ。

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