第259話 幼馴染みの嘘

「聡、流石にあの嘘は酷過ぎる」

「え、嘘……何の事だ?」

「スマホだよ……瑠愛さんとの連絡にご活用下さいって、あれは嘘でしょ?」


 余気魅は呆れ顔で問う。


「バレたか」

「バレバレだよ」

「……マジかよ」


 聡は自分の嘘がバレバレだったという事に少しショックを受けていたが、その顔は笑っていた。

 対して、余気魅は変わらずの呆れ顔だ。


「つかさ瑠愛さん……どうするの?」

「ん~まぁどうにかするよ」

「どうにかって……ざっくりし過ぎ」

「仕方ないだろ……まぁでも……あの人に平和的に解決って…そう易々とした解決案はないかな」

「ふーん……まぁ当然だろうね」


 二人は納得の顔をしていた。


「斗真にした行いは必ず償って貰うしな」

「……同意」

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