第257話 姉妹喧嘩

「る、瑠衣?」


 瑠衣の突然の煽りにその場が一瞬で凍り付いた。

 支配側だった聡と余気魅も状況を全く呑み込めておらず、少し焦っている様だった。


「ダッサ……逃げるんだ……つか先生達から全部聞いたよ?、斗真に酷い事したんだって?……何してんの?」

『ン』

「しかも……斗真と付き合ってたって……マジで最悪だよ」

「瑠衣?」


 瑠衣の顔はどんどん鬼のようになっていく、殺気に近いオーラも放ち始めた。


「アンタ……私の大切な元彼義兄に何してくれてんのよ!!!」

『「「!?」」』

「瑠衣ちゃん!!」


 パァン!!


 余気魅が静止する為のビンタをいれた。


「瑠衣……これ以上話をややこしくしないで」


「……チッ」


 瑠衣は苛立ちの顔で部屋を出て行った。

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