第256話 縁

『あの……私と』


 瑠愛がゆっくりと話し始める。

 その間、場に居る者達は全員黙って、彼女の声に耳を傾けていた。


『縁を切って下さい』

「「「!!」」」

 その言葉に家族は驚きの表情を見せた。

 声も出ない程に衝撃的で目も泳ぎ始めて、混乱している様だった。


「これが瑠愛さんからのお話です」

「そ…そんな……」

 父親が一番同様していた。

 だが、逆に瑠衣は冷静だった、瑠愛からの言葉を聞いた時は同様に驚いていたが状況を理解したらしく、すぐに冷静さを取り戻した。


『ごめんなさい……今まで──』

「ありがとう、なんて言わないよね」

 瑠愛の言葉を遮ったのは瑠衣だった。


「お姉ちゃん……いや……瑠愛……あんた……ダサいよ?」

 突然、煽りだした。

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