第252話 変えてくれる
「申し訳ありませんでした」
軌道は事件があった次の日、斗真の家に訪れ、謝罪をした。
その場は雰囲気は最悪で完全に冷えきっていた。
ご両親からは「もう、大丈夫です」、「貴女が謝る事ではない」等と言われてしまったが、軌道は謝り続けた。
(許してもらおうなんて思っていない)
それでも、自分が彼女を止めらなかった事、生徒に叱られたこと、過去にした彼女との約束も包み隠さずに話した。
経歴に傷が付くのも周りの信頼を落とすのも耐えられなかった、絶対に嫌だったのに今はそんな事を考えられなかった。
(私には謝る事しか出来ないから)
「……」
(そして……瑠愛ちゃんを救いたいから……)
軌道の中の複雑な思いが、自分を変え始めていた。
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