　二人に説得をされた、軌道は完全に戦意を喪失した。

「先生が謝れば……生徒会長は救われます」

「……どう言う意味？、何で私が謝ったら瑠愛ちゃんが救われるの？」

　軌道は聡の言葉に大きな疑問を抱いた。

　無関係で血が繋がっている訳ではない、ある意味他人の自分が謝罪をして、何故彼女が救われるのか、その言葉が理解出来ていないようだった。

「すみません……それは言えません」

「でも、聡が言っている事は本当です、先生が誠心誠意の謝罪をすれば……あの人は救われます」

「……信じられない」

「それでも構いません……ですが、早く選んで下さい、真実を話して謝罪をするか……真実を隠して生徒会長を一生苦しめるか」

　簡単で難しい質問だった。

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