第247話 呆れと怒り

「全てを話せって……私は……何も知らない!」


 ダァン!


「え?」


 大きな音は軌道の背後から聞こえ、振り向くと余気魅が壁に拳を強く叩き付けていた、


「先生?、生徒会長の事や作戦内容を知らなくても事件に関与したのですから、謝罪をするのが当然です」


「……」


 余気魅の言葉に軌道は黙ってしまった。


 軌道の顔は暗くなっていく、瞳からも光が消え、自分がやってしまった事を後悔し、悔いている様にも見えた。


「先生には呆れたよ……そんなにあの人を庇いたいの?、あの人のどこにそんな感情が湧くのよ」


 余気魅は呆れ、息を吐いた。


「った……何て言った?……あんた達に何が分かるのよ!、瑠愛ちゃんの何が!」


「「!」」


 軌道が突然キレだした。

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