第246話 ズバリ

「ん、ん……」

「先生……おはようございます」

「!」


 軌道は暗闇の中から意識を取り戻した。


「……突然の出来事で驚かさてしまいましたね」

 軌道の目の前には座布団に座っている聡の姿があった。


「……聡君?、!?、ここは──!!」

「聡の部屋ですよ」


 軌道の質問に余気魅が答えた。

 背後から聞こえた余気魅の声は何とも暗く籠っていた。


「無理矢理連れて来て申し訳ありません……先生もお疲れの様ですし、手短に終わらせましょう」


 聡は淡々と喋り続けるが、軌道はパニックになっていて、話の理解が出来ていない。


「……先生に一つお願いがあります」

「え?」


「斗真と斗真の家族に謝罪をし、生徒会長の事全てを話して下さい」


 聡はズバリと言った。

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