第225話 興奮と怒り
「!!」
扉が開いた瞬間、教室の中にいた人物は勢いよくこちら側を見てきた。
「……失礼します」
「あら、どうしたの?」
先生は微笑みながら聡に問い掛けた。
「実は先生にお話があってですね?」
聡は悪い笑みを浮かべながら、先生の元へ歩いていく。
「お話?」
(ほぉ~上手い演技するね……面白いじゃん)
ニヤつきが止まらない。
「何笑ってるの、そんなに面白い話なの?」
「凄い面白い話ですよ……あのですね」
ダァン!
「え?」
聡は突然拳を机に振り下ろした。
「親友が生徒会長に攫われちゃったんですよ♪」
「……ぇ」
弱々しい声が漏れた。
その姿に興奮した。
だが、同時に怒りも込み上がってくる。
そのせいか、聡から悪魔の笑みが浮かび上がった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます