第226話 突然の冷え

「そ、その話のどこが面白いの……」

 先生の言葉も歯切れが悪い。


 それを見た、聡は更に責める。


「面白いじゃないですか?、この話」

「笑えないわよ」

 先生は顔を下向けて、ボソッと呟いた。


 この反応と様子から既に隠し事をしているは明らかだが、謎の違和感が感じ取れた。


(これは黒だな……でも多少の罪悪感は感じてるっぽいし、早めに終わらせるか……本当はもっと楽しみたいけど)


 聡はため息を漏らす。


「先生、もう演技やめていいいですよ」


「え?」


「演技下手だし、俺も飽きちゃった……それよりも先生が辛そうなんでね」


「な、何を言って──」


 その言葉に先生は目を見開いて驚いていた。


「罪悪感を感じてるなら教えて下さい、斗真の居場所を」




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