第210話 狂人

「……何しに来たの?」

「………」


 少し暗い空間、そこには白衣を身にまとった美しい一人の女性がいた。


 その女性は教室で誰かと会話をしている。


「……サボ……り…魔が来る…よ」

「またぁ~この学校本当に不良生徒多いわね」

「……ね」


 女性は頭を掻き、不満を漏らす。


「その……サボり…魔を……絶…対に…逃がさ…ないで」

「逃がさないで?、サボりに来るんだから、逃げる訳ないでしょ?」


「!!」

 その言葉を聞いた声の主は笑った。


「……勿論、逃がしはしないわ、それよりも貴方は一体何をするつもりなの?」


「……さぁーね?」

「え!?」


 主の声が更に変わる。


「んーー何してあげよっかな?」


 次の瞬間、不気味な笑い声が響き渡った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る