第208話 煽りと謎の苛立ち
「本気で言ってんのか?」
斗真は聡の提案に慌てていた。
「本気に決まってんだろ?」
「……冗談だと思ってたよ」
「はぁ?」
斗真は聡に呆れてしまった。
「まぁサボってもいいんじゃない?……斗真も出来るならサボってみたい派なんでしょ?、だったら試しにやってみようよ?」
「試しにって……お前な」
余気魅が煽ってくる。
「……逃げんの?」
「は?」
「そうだぞ~」
聡が乗っかてくる。
正直、何から逃げるのかは分からないが、その煽りには無性に苛立ちを感じた。
「どう?、試しにサボってみる?」
「あぁ」
斗真は何故か乗ってしまった。
「決まりだな!、じゃあサボるぞ!」
「「おぉー!!」」
そして、ノリノリだ!
この時の斗真達は楽しそうだった。
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