第206話 ジト目

 体育館裏にやって来た、三人は食事をしていた。


「本当に誰も居なかった……」

「当たり前でしょ?、こんなに所に誰が来るのよ」

「………お前の配下とか?」

「そんな訳ないでしょ……さすがに配下でも自由は与えてるわよ」


 余気魅はそう答えるが男子二人組は「嘘だぁ~」と心中で言い放った。


 心中で言うのは理由がある、普通に言ったら、間違いなく次の瞬間、真っ暗な世界に飛ばされる。


 そうはなりたくない……だから、二人は仕方なく黙ってしまった。


「……なんか、言いなさいよ?」

「い、いや~なぁー?」

「あ、あぁ~」


 二人は引き攣った笑みを浮かべ、互いを見合う。

 一方の余気魅はじーとジト目で二人を見ていた。


「「「……」」」


 そして、黙る。

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