第203話 余裕?

「やる気満々だな」

「当たり前でしょ……副会長が襲われたのよ、次に襲われるのは恐らく…私か……あなたのどっちか」

「だろうな……」


 二人は冷静だった。

 次のターゲットが自分達だという言うのに、特に恐怖も感じず、慌てもしなかった。


 逆に何故か、笑っている。


「これは斗真には内緒な?」

「えぇ、アイツが絡むと面倒くさそうだし……それに一人の方が……やりやすいしね」

「同意見だ」

「……あんた 、強くないでしょ?」

「どうだろうな?」

「は?」


 聡は笑う。


「ただの幼馴染み親友キャラだと思うなよ?」

「ふーん……まぁ期待はしないけど」


 余気魅は呆れ顔を見せた。


「おーい聡、買ってきたぞ!」

「おう…」


 斗真が来た瞬間、二人は話を止めた。

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