第202話 やる気満々

「斗真、飲み物買ってきてくんね?」

「は?、何でだよ?」


 突然の聡の頼みを斗真は断る。


「昨日……夕飯奢ってやったろ?」

「そうだけど…」

「買いに行かないんなら…今すぐお金払って──」

「わ、分かりました!」


 斗真は圧に負けた。そして


 嫌々飲み物を買いに行く。


 そのやり方は強引であったが、仕方ない。


「おい、余気魅」

「何よ?」

「お前、生徒会長がやったって思ってんだろ?」


 聡の言葉に余気魅は驚いた。


「……なんでそんな事聞くの?」


「お前、動揺し過ぎ……」


「そ、そんなに!?」


「まぁな……」


「恥ずいわ……」


 二人は互いを見合う。


「それで、どうするよ?」

「…決まってるじゃない…………今日……仕留めるわ」


 余気魅はやる気満々だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る