第187話 怯え過ぎ

「あ、ありがとうございました!!」


「お前、怯え過ぎだよ?、どうしんたんだ?」


 斗真達が店を出て行った後も店員は怯えていた。


 そして、その様子に疑問を抱いた先輩店員が怯えている店員に聞いた。


「いや……あのですね…」

「あぁ、どうしたよ?」


「俺、見ちゃったんすよ……」

「何をだよ?、何を見たんだよ?」


 先輩店員は興味津々だ。

 だが、話している方の店員は異常なまでに震え、顔が青ざめ、その恐怖心は増していった。


「お、女……が」

「女が?」

「見てたんすよ……あ、あの子達を……」

「え?、それがどうしたんよ?」


「頬に付いてたんですよ……」

「何が?」


「…暗くてハッキリとは見えなかったんすけど……赤い液体……血が」


「…は?」

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