「お、お待たせしました……」

　瑠衣は校門の前にやってくると、衝撃的な光景に引き攣った笑みを見せた。

「瑠衣様、お待ちしておりました」

「……ま、マジで……」

　待っていたのは最近、余気魅にボコボコにされた男子三人組。

　だが、見た目はかなり変わっていて、全員綺麗に髪の毛を整え、学ランはビシッと着こなしている。

　そして、毒が抜けたのような爽やかな笑顔を見せてくる。

「瑠衣様、私達もお供させて頂きます」

「……あ！」

　次に姿を現したのは瑠衣に嘘の浮気話を教えてきた、女子六人組。

　男子同様に見た目はかなり変わっている。

「よ、よろしく……」

　瑠衣の声に全員が頭を下げて返事を返す。

　そして、瑠衣を含めた、総勢十人での下校となった。

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