「分かった…教えよう、僕達の関係を…」

　瑠斗は話し始める。

「交際を始めたのは一年生の時だ、入学式の日に彼女に告白をされたんだ」

「……」

「驚いたけど、嬉しかった、人生初の告白だったし……本当に嬉しかったんだよ」

　瑠斗は話を続ける。

　斗真は無言で特にリアクションもせずに彼の話を聞いていた。

「彼女との日々は毎日楽しかったし、幸せだった」

　斗真は無言で聞き続ける。

「でもね、その幸せな生活はある事件のせいで崩壊したんだよ」

「……事件？」

「僕の父が不倫したんだ……」

「…え？」

　その言葉を聞いた瞬間、背筋がゾッと冷えた。

「まさか？、そ、その相手って……」

「そう……瑠愛さんの母親とね……」

　内容は想像よりも衝撃的だった。

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