第160話 笑えない
「…てな訳で、今日も夕飯はいらないって母さんに伝えてくれ」
「それはいいけど……本当に斗真達が付き合う経緯にそのヒントがあるの?」
瑠衣は半信半疑だった。
「俺も分からないけど、アイツらがそう言うんだから、何かあるのは間違いないんだろう」
「何その、信頼感……ある意味凄いわ」
斗真は自信満々に胸を張り、それを見た瑠衣は呆れた様に笑った。
「あ、瑠衣に伝えろって余気魅から言われたんだけど…」
「先輩が?」
「あぁ、帰り道しばらくの間、私の配下達に警護させるってさ」
「いやいやいや、それは大袈裟過ぎるでしょ!」
「俺も思った……」
「……」
普通に大袈裟な話だが、二人は笑えなかった。
(ここまでするって絶対に何かあるよな)
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