第159話 力強い

「それにしても、理由がイマイチ分からないな」

「斗真は何か心当たりないの?」

「まぁ、多分昨日のあれだろうな」

「やっぱり…」


 斗真以外の二人もある程度は察していたらしい、行方不明になったきっかけも斗真の話である程度は理解出来た。


 だが、二人にはまだ気になる事があった。


「なぁ斗真、昨日の話の続き教えてくれないか?」

「え?、急にどうした?」


(まぁ元々話すつもりだったんだけど……)


 斗真は心中で思う。


「その話の中にヒントがあるかも知れないのよ」

「…ヒント?」

「あぁ、生徒会長は何か言おうとしていた、もしかしたら、その話の続きの中にそのヒントがあるかも知れないんだ」


「マジか?」


「「マジだ!」」


 二人は力強く応えた。

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