第156話 光景

「瑠愛!、どうした?」

 斗真は瑠愛の部屋の前にやって来た。


「斗真、どうしたの瑠愛姉の名前大声で呼んで」

「る、瑠衣」


 瑠衣が自室から出てきた。


「いや、瑠愛の連絡先が消えてたから……気になって」

「え?、連絡先が消えたの?」

 瑠衣もアプリを開き、確認した。


「ん?」

「どうした?」

「ない……瑠愛姉の連絡先がない!」

「瑠愛!!」


 瑠衣も瑠愛の連絡先が消えていた。


 それが斗真を焦らせた。


「る、瑠衣!?」

「瑠愛姉、部屋入るよ!」


 呼び掛けても反応が無いことに苛立った瑠衣はドアノブを回し、部屋の扉の開いた。


「「!」」


 視界に広がったのは信じられない光景。


「……嘘でしょ」

「……瑠愛」


 部屋は真っ暗闇でそこには瑠愛の姿がなかった。

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