第149話 説教と提案

「どういう意味だよ?、娘庇ってんのか?」

「いや、違うよ、君の親として言ってるんだよ」

「は?」


(じゃあ、娘庇ってんじゃねーかよ!)


「今の君もそうだ……怒りに任せて発言し、人の話を聞こうともしない」

「……」


 その言葉を聞いた瑠衣がそっぽを向いた。


「それに君は瑠愛の話を聞こうともしなかったそうじゃないか?」

「……」

「確かに浮気をされると辛いし、その辛さは僕も理解している……でもね、理由を聞かずに一方的に責めて、別れるのは違うと思うんだ」

「……」


 ──綺麗事だ、この人は分かってない、浮気された側の辛さが……。


(所詮は娘の為)


「……だから、今から瑠愛と話してくれ」

「は?」


 義父から、とんでもない提案をされた。

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