第148話 爆発

 斗真は理解出来なかった。


(何言ってんの……このジジイ…俺に?、俺の行動にガッカリしただと?、は?)


 斗真のぐちゃぐちゃした感情の中で、怒りだけが増していく。

 それは全てを呑み込んでしまう位に強く、激しく、痛い感情だった。


「…んな」

「ん?」

「……ふざけんな!、何で俺がガッカリされなきゃいけないんだよ!、おかしいだろ!、悪いの瑠愛だろ?、俺はコイツに裏切られたんだよ!、何でそれなのにガッカリされなきゃいけないんだよ!」


 怒りを抑え込めず爆発する。


 母と瑠衣はその姿に驚き、瑠愛は怯えていた。


「そういう所だよ」

「は?」


 義父は斗真の前にやってくる。


「私は斗真君の人の話聞かない所にガッカリしたんだよ」

「……え?」

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