第147話 ぐちゃぐちゃに……

「…斗真?」

 崩れ落ちた斗真に瑠衣が歩み寄る。


「……チカインダヨ」


 斗真の顔は真っ青で、瞳には不安と怒り、悲しみ等、様々な感情がかき混ざれらた様な絶望に満ちた瞳をしていた。


 だが、斗真はそんな状態でも口を開く。


「……義父さんはそれを聞いてどう思いました?」


 声が震え、言葉が伝えられない。


 だが、聞かならなくてはならなかった。

 娘が男と……しかも義弟と交際していたこと……その関係がありながら、浮気をしていた、それを本人の口から聞いてどう思ったのか、知りたかった。


「……ショックだったよ」

「……」

「私もよ」


 母も口を開き、残念がっていた。


「でもね……」


 義父が口を開く。


「ん?」


「斗真君にもガッカリしたよ」


「は?」

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